登山において、モバイルバッテリーは不可欠なアイテムです。
緊急時の通信、GPSの利用など、山岳環境下でのスマートフォンのバッテリー消費は早く、安全性にも関わります。その重要性と選び方について解説します。
登山にモバイルバッテリーは必要?
登山においてモバイルバッテリーはとても重要なアイテムのひとつです。
スマートフォンは山での緊急時や遭難時に連絡手段として役立ちます。
しかし、必要なときに充電が切れてしまっていては意味がありません。
そのためスマホの充電を切らさないためにモバイルバッテリーは現代の登山において重要なアイテムと言えます。
加えて、スマホなどの電子機器は冬場に弱く、寒さによって急速に充電が奪われてしまいます。
充電がなくならないかのチェックは怠らないようにしましょう。
バッテリー容量の目安は?
モバイルバッテリーには5,000mAhや10,000mAhなどの表記があります。
これはモバイルバッテリーの容量を示したもので、数字が大きくなればなるほど充電できる容量が増えます。
例えば5,000mAhでiPhone15を1回弱フル充電できるほどの容量となります。
その数値を踏まえた上で登山においてどれくらいの容量のモバイルバッテリーが必要かを以下にまとめましたので、参考にしていただければと思います。
日帰り登山
日帰り登山ではそもそもモバイルバッテリーは必要なのでしょうか?
2〜3時間程度の軽登山であればなくても良いかもしれませんが、7、8時間以上の1日をかけての登山であればスマホの充電が切れる可能性は十分あり得ますのでモバイルバッテリーを携帯しておくと良いでしょう。
必要な容量は5,000mAh〜10,000mAhが目安となります。
1泊2日の登山
泊まりがけの登山では
10,000mAh〜20,000mAhを目安に持っていくと良いでしょう。
写真や動画撮影の頻度が少ない人は10,000mAhで事足りるかと思います。
写真も動画も撮るし、地図アプリも使用する!という人は20,000mAhあると安心して登山にのぞめます。
2泊以上の登山
2泊以上の登山では20,000mAh以上のモバイルバッテリーをおすすめします。
モバイルバッテリーの容量が大きくなればなるほど、重さも比例して増えますが、スマホが使えない不便性を考えると重くても容量の大きいモバイルバッテリーを持参したほうが無難です。
また、スマホだけでなくGoProや一眼カメラなどのバッテリーも充電される方はモバイルバッテリーを複数持っていく必要が出てきます。
PSEマークを確認しよう
PSE(Product Safety of Electrical Appliance and Material)マークは、日本の電気用品安全法(DENAN法)に基づき、電気製品が安全基準を満たしていることを証明するマークです。
この法律は、消費者が安全な電気製品を使用できるようにするために、製品の設計、製造、販売の各段階で安全基準を満たすことを義務付けています。
このマークがあることで、製品が日本の安全基準を満たしていることが保証されます。
モバイルバッテリーを購入する際は必ずPSEマークを取得しているかの確認を行いましょう。
登山におすすめのモバイルバッテリー
- PowerIQ
-
Anker独自の急速充電テクノロジーで、AnkerのモバイルバッテリーやUSB急速充電器に搭載されています。
PowerIQを搭載したモバイルバッテリーやUSB充電器にはスマート充電チップが組み込まれており、このチップが接続された機器を即座に認識し、その機器に適した最大のスピードでの急速充電を可能にしています。 - USB PD
-
「USB Power Delivery」の略称。
USB Type-C端子に対応した給電規格の一つで1本のUSBケーブルで最大100W(20V / 5A)の大きな電力の供給を行うことができます。 - パススルー
-
パススルーとは、モバイルバッテリーが充電されている最中でも、それを介して他のデバイス(スマートフォンやタブレットなど)を充電することができる機能のことを指します。
5000mAh
【エレコム】DE-C37-5000DGY
重量 | 110g |
出力端子 | Type-C×1、USB-A×1 |
同時充電可能台数 | 2台 |
急速充電 | ー |
合計最大出力 | 12W |
USB PD対応 | ー |
PSE認証 | ○ |
エレコムのモバイルバッテリー、DE-C37-5000DGYは持ち運びに便利な5000mAhの薄型デザイン。
逆転接続防止機能があり、USB機器を安全に充電。
【Anker】PowerCore III 5000
重量 | 約113g |
出力端子 | Type-C×1、USB-A×1 |
同時充電可能台数 | 2台 |
急速充電 | ー |
合計最大出力 | 12W |
USB PD対応 | ー |
PSE認証 | ○ |
PowerCore III 5000は、コンパクトながらパワフルなモバイルバッテリー。
高速充電を実現するPowerIQ技術を搭載。
さらにUSB-Cポートからの充電も可能で、機能と便利さを兼ね備えています。
【Anker】PowerCore Magnetic 5000
重量 | 約133g |
出力端子 | Type-C×1、ワイヤレス |
同時充電可能台数 | ー |
急速充電 | ー |
合計最大出力 | 10W(ワイヤレス5W) |
USB PD対応 | ー |
PSE認証 | ○ |
PowerCore Magnetic 5000は、マグネット接続を実現した画期的なモバイルバッテリー。
その名の通り、5000mAhの充電力を持ちつつ、スマートフォンに直接固定できます。
電池切れを恐れず、自由に移動可能。
さらにUSB-Cポートで充電が可能で、便利さと高速性を両立しました。
【Anker】511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)
重量 | 185g |
出力端子 | Type-C×1、ワイヤレス |
同時充電可能台数 | 1 |
急速充電 | 〇 |
合計最大出力 | 充電器30W(モバイルバッテリー22.5W) |
USB PD対応 | 〇 |
PSE認証 | ○ |
511 Power Bank(30W)は小型でポーチやミニバッグに収まるデザインの折りたたみ式プラグを持ち、モバイルバッテリーとUSB急速充電器を兼ね備えています。
持ち運びに便利なストラップも付いており、どこでも急速充電が可能。
【CIO】SMARTCOBY SLIM 5000mAh
重量 | 約108g |
出力端子 | Type-C×2 |
同時充電可能台数 | 2 |
急速充電 | 〇 |
合計最大出力 | 15W |
USB PD対応 | 〇 |
PSE認証 | ○ |
SMARTCOBY SLIM 5000mAhはクレジットカードサイズで約108gと軽量で持ち運びに便利。
30分で約50%の充電が可能で、最大PD20W対応でスマートフォンの急速充電に最適です。
USB Type-C×2ポートを搭載し、スマートフォンとイヤホンを同時に充電できます。
表面素材は傷がつきにくいシボ加工を施しており、デジタル表示機能で正確な充電量を管理可能。
10000mAh
【Anker】PowerCore III 10000 Wireless
重量 | 約243g |
出力端子 | Type-C×1、USB-A×1、ワイヤレス |
同時充電可能台数 | 3台 |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 20W |
USB PD対応 | ○ |
PSE認証 | ○ |
PowerCore III 10000 Wirelessは、パワーバンクとワイヤレスチャージャーの2役をこなす10,000mAhのポータブルバッテリー。
一つで3つのデバイスを同時に充電でき、ワイヤレス機能はQi対応デバイスに対応。
また、急速充電も可能な高速充電技術AnkerのPowerIQが搭載。
【Anker】633 Magnetic Battery (MagGo) 10000mAh
重量 | 約218g |
出力端子 | Type-C×1、USB-A×1、ワイヤレス |
同時充電可能台数 | ー |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 18W |
USB PD対応 | ○ |
PSE認証 | ○ |
633 Magnetic Battery (MagGo) 10000mAhは、一歩先のモバイルバッテリー体験を提供。
マグネット接続機能が端末への充電をさらに手軽にし、万が一の落下も防ぎます。
また、10000mAhの大容量で、あなたのデバイスを迅速に充電。
【Anker】Anker 733 Power Bank
重量 | 約320g |
出力端子 | Type-C×2、USB-A×1 |
同時充電可能台数 | 3 |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 65W |
USB PD対応 | ○ |
PSE認証 | ○ |
Anker 733 Power Bankは、GaNPrime™技術を採用しており、前シリーズよりも高出力で小型化されています。
複数のポートへの充電を効果的に配分し、安全性も向上しています。
スマートフォンやノートPC用の充電器に加え、モバイルバッテリー機能も統合されています。
65WのUSB Power Delivery(PD)に対応し、10000mAhの大容量バッテリーを搭載。
これにより、異なる充電器やモバイルバッテリーを持ち運ぶ必要がなくなります。
【CIO】SMARTCOBY Pro CABLE 10000mAh 35W
重量 | 約198g |
出力端子 | Type-C×2 |
同時充電可能台数 | 2台 |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 35W |
パススルー | ○ |
USB PD対応 | ○ |
PSE認証 | ○ |
SMARTCOBY Pro CABLE 10000mAhは、ポータブルなパワーを提供。
充電ケーブル内蔵でいつでもどこでも充電可能、ケーブルを持ち歩く手間を省きます。
さらに、二台同時充電可能なデュアルUSBポートを搭載。
バッテリー容量表示もあるので、充電残量が一目瞭然です。
【CIO】SMARTCOBY DUO 20W 10000mAh
重量 | 約180g |
出力端子 | Type-C×2 |
同時充電可能台数 | 2台 |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 40W |
パススルー | ○ |
USB PD対応 | ○ |
PSE認証 | ○ |
SMARTCOBY DUO 20W 10000mAhは、軽量で持ち運びが便利な新世代のモバイルバッテリー。
二つの20W高速充電ポートで、同時に二つのデバイスを高速充電。
さらに、独自のスマートIC技術でデバイスを認識し最適な電流を供給、安全に使えます。
【CIO】SMARTCOBY Pro SLIM
重量 | 約180g |
出力端子 | Type-C×2、USB-A×1 |
同時充電可能台数 | 3台 |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 35W |
パススルー | ○ |
USB PD対応 | ○ |
PSE認証 | ○ |
16mmの薄さで30W以上のモバイルバッテリーを実現したSMARTCOBY Pro SLIM
USB-Cポート×2、USB-Aポート×1の3ポート搭載で充電しながら使用可能で、パススルー充電対応で急速充電にも対応しています。
表面に傷が付きにくいシボ加工を施し、世界最薄・最軽量の10000mAhクラスを実現しました。
20000mAh
【Anker】PowerCore Essential 20000
重量 | 約343g |
出力端子 | USB-A×2 |
同時充電可能台数 | 2台 |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 15W |
PowerIQ | ○ |
PSE認証 | ○ |
PowerCore Essential 20000は大容量の20000mAhでiPhone15を4度フル充電可能。
そのユニークなPowerIQとVoltageBoost技術により、最適な高速充電を提供します。
さらにMultiProtect安全システムであなたのデバイスを保護。
【CIO】SMARTCOBY TRIO 65W 20000mAh
重量 | 約410g |
出力端子 | Type-C×2、Type-A×1 |
同時充電可能台数 | 3台 |
急速充電 | ○ |
合計最大出力 | 95W |
パススルー | ○ |
USB PD対応 | ○ |
PSE認証 | ○ |
SMARTCOBY TRIOはパワフルな65W出力と大容量20000mAhのモバイルバッテリー。
一度に最大3台のデバイスを同時に高速充電可能。
独自の「Smart IC」技術により、接続したデバイスの種類を自動的に識別し、最適な電流を供給。
ケーブル選びも必要
「さぁ、モバイルバッテリーを手に入れたしこれで快適に使える!」、、、という訳ではありません。
ケーブル選びも重要なのです。
モバイルバッテリー側が急速充電に対応したものであっても、ケーブルの規格がそれに合ったものでない限り、最大のパフォーマンスを発揮することができません。
PD(Power Delivery)付きのモバイルバッテリーを選んだら、ケーブルもまたPD対応のケーブルを選びましょう。
PD対応の高品質充電ケーブル(USB-C to USB-C)
【UGREEN】USB Type CケーブルPD対応100W/5A
0.5m/1m/2m/3mの中から長さを選べ、カラーも選択可能。
【Anker】 PowerLine III Flow
\USB-C to USB-Cはこちら/
\USB-C to lightningはこちら/
長さは0.9m/1.8m、カラーは豊富で7色展開です。
ソーラー充電式も選択肢に
泊りがけの登山や長期の縦走登山で大きくて重いモバイルバッテリーを持ち歩きたくないという人はソーラー充電式のバッテリーを持ち歩くのもひとつの手です。
軽量で便利なアイテムですが、曇りや雨では充電できず、ただのお荷物になりかねませんのでソーラーバッテリーだけに頼るのは辞めておいたほうが良いでしょう。
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