登山テント泊におすすめのエアーマットはコレ!正しい選び方と使い方

登山は自然との触れ合いだけでなく、身体的・精神的なチャレンジでもあります。

準備が万全であればあるほど、その経験はより豊かなものになるでしょう。

特に重要なのが、長時間の休息を助けるエアーマットの選び方と使い方です。

しかし、初心者にとっては何を基準に選んだらいいのか、どのように設置すればいいのか分からないことも多いでしょう。

この記事では、エアーマットの重要性から始まり、その適切な設置方法、そしておすすめの商品までを総合的にご紹介します。

目次

登山にエアーマットが必要な理由

エアーマットは、山での休息をより快適で効果的にするための重要なギアです。

特に寝具としての役割は大きく、良い睡眠は次の日のパフォーマンスに直結します。

また、体を地面から適度に離すことで保温効果も期待できます。

以下では、その重要性、役割、利点について詳しく見ていきましょう。

エアーマットの重要性

エアーマットの最も重要な機能は、体を地面から隔離し、体に直接伝わる冷気を防ぐことです。

例えば、冬の登山では地面からの冷気は非常に厳しく、寝袋だけではその寒さを防ぐことは難しいでしょう。

ここでエアーマットが活躍します。

地面から体を隔離し、冷気を防ぐバリアとして機能するのです。

エアーマットの役割

エアーマットは快適な寝心地を提供します。

地面には小石や根があり、それらが体を突き刺すと痛みを感じ、深い眠りを妨げます。

たとえば、山小屋で床に直接寝た場合、硬さや凹凸で睡眠が妨げられますが、エアーマットを使用するとその影響を大幅に軽減できます。

エアーマットの利点

エアーマットのもう一つの大きな利点は、持ち運びが容易であることです。

折りたたむと非常にコンパクトになり、重さも軽いものが多いので、登山バッグに入れて持ち運ぶのに便利です。

例えば、軽量でコンパクトなエアーマットなら、長期間のトレッキングやバックパッキングでも、あまり荷物の重さに影響を与えません。

結論として、エアーマットは登山において必要不可欠なアイテムです。

保温性、快適な睡眠、持ち運びやすさと、そのメリットは多岐にわたります。

これらの要素を考慮に入れて、自分に最適なエアーマットを選んでみてください。

適切なエアーマットの選び方

登山でのテント泊で、エアーマットをどのように選べば良いかを以下の3つの観点からお伝えします。

  • 重量
  • サイズ
  • R値

重さを確認

エアーマットを選ぶ上での一つの要素として重さが挙げられます。

特に、登山ではギアの重さが行程や体力に大きく影響します。

軽量なエアーマットを選ぶことで、負担を軽減し、より快適なアウトドア体験が可能になります。

たとえば、Therm-a-RestのNeoAir UberLiteは250gと、非常に軽量です。

しかし、重さが軽いほど耐久性や快適さが犠牲になる場合もあるので、自分の体力や登山スタイルに合わせて適切な重さを選ぶことが重要です。

収納サイズも重要

エアーマットの選び方の次なる要素は、収納サイズです。

登山やキャンプではギアのスペースが限られているため、コンパクトに収納できるエアーマットは大変便利です。

例えば、Therm-a-RestのNeoAir XLite NXTは収納時には直径10cm、長さ23cmと非常にコンパクトになります。

しかし、収納サイズが小さいと膨張・排気に時間がかかる場合もあるので、その点を考慮することも必要です。

エアーマットに書いてあるR値とは?

エアーマットに記載されているR値とは、そのマットの断熱性を示す指標のことを指します。R値が高ければ高いほど、地面からの冷気を防ぎ、暖かさを保つ性能が高いと言えます。

一般的に、夏季のキャンプや登山に適しているエアーマットのR値は2.0以下、春、秋向けのものは2.0から3.9、冬季対応のものは4.0から5.4以上、厳冬期は5.5以上とされています。

しかし、R値はあくまで一つの目安であり、体感温度は個々の体調や体質、さらには寝具の組み合わせなどによっても変わります。よって、自分の使用状況や好みに合わせて、最適なR値のエアーマットを選ぶことが大切です。

R値の規格:ASTM F3340-18

R値の規格である”ASTM F3340-18“は、アメリカの国際標準化団体ASTM Internationalによって定められた規格で、アウトドア製品のエアーマットや寝袋などの保温性を測定する際に用いられます。

特にエアーマットの場合、”R値”という指標がこの規格によって測定され、その数値が大きいほど保温性が高いと評価されます。

評価方法は標準化されており、製品ごとに一貫した測定が行われるため、消費者はR値を参考にして製品間の保温性能を比較することができます。

また、これにより、どの程度の寒さに対応可能かを判断する際の一助となります。

エアーマットの正しい設置方法と使い方

エアーマットを最大限に活用するためには、正しい使い方と設置方法を理解することが重要です。

また、製品の寿命を延ばすためのメンテナンス方法も把握しておくと良いでしょう。

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

エアーマットの設置と収納

エアーマットの設置は、地面から隆起した小石や枝などを取り除いた平らな場所を選ぶことが基本です。

これにより、マットが破れたり穴が空いたりするリスクを減らすことができます。

また、収納時にはマットの空気を完全に抜いてから折り畳み、収納袋に入れます。

適切な収納方法は、製品の寿命を延ばす上で非常に重要です。

効率的なエアーマットの使用方法

エアーマットの空気量は自分の快適さに直結します。

空気を入れすぎると硬すぎて寝心地が悪くなりますし、逆に足りないと体が地面に触れてしまい、保温性が低下します。

使用前に空気の量を自分の好みに調節し、何度も試すことで自分に最適な量を見つけることが大切です。

エアーマットを長持ちさせるために

エアーマットの寿命を延ばすためには、使用後のメンテナンスが欠かせません。

一度使った後は、マットを清掃して汚れを落とし、小石や枝などが残っていないことを確認しましょう。

また、収納する際は適度に空気を抜き、直射日光を避けた場所に保管すると良いでしょう。

これらのポイントを覚えておくことで、エアーマットを最大限に活用し、その寿命を延ばすことができます。

登山の快適性を追求する上で、これらの手順を守ることをお勧めします。

おすすめの登山用エアーマット

エアーマット選びは登山の快適さを大きく左右します。

機能性はもちろん、携帯性や耐久性も重要な要素となります。

しかし、市場には多種多様なエアーマットが存在するため、選ぶのが難しいと感じる人も多いでしょう。

そこで今回は、機能性と使用感を兼ね備えたおすすめの登山用エアーマットをご紹介します。

Therm-a-Rest
NeoAir UberLite

重量Regular : 250g
サイズRegular : 51×183cm
収納サイズRegular : 15×9cm
厚さ6cm
R値2.3

NeoAir UberLiteは、軽量化を追求した結果生まれた究極のエアーマットです。

重量はわずか250gで、収納時のサイズも驚くほどコンパクト。

この軽さは長い登山道を行くハイカーや、重量を削減したいバックパッカーにとって理想的です。

保温性能も必要十分で、R値は2.3となっています。

パッキングサイズと保温性を兼ね備えたUberLiteは、軽量化を求める全てのアウトドア愛好者におすすめの一品です。

Therm-a-Rest
NeoAir XLite NXT

重量473g
サイズRS : 51×168cm
R : 51×183cm
RW : 64×183cm
収納サイズRS : 23×10cm
R : 23×10cm
RW : 28×12cm
厚さ7.6cm
R値4.5

NeoAir XLite NXTは、最先端のテクノロジーを駆使したエアーマットです。

特別な三層構造が熱をしっかりと保持し、冷気から身体を守ります。

また、独自のTriangular Core Matrix構造が、マット内の空気の流れを制限し、安定した寝心地を提供。

極限の軽さと耐久性を兼ね備え、携行性にも優れています。

Therm-a-Rest
NeoAir XTherm NXT

重量439g
サイズ51cm×183cm
収納サイズ23cm×11cm
厚さ7.6cm
R値7.3

NeoAir XTherm NXTは、極めて高い保温性能を持つエアーマットです。

R値が7.3と非常に高く、厳しい冬季登山でも十分な暖かさを提供します。

また、特許取得のTriangular Core Matrix構造により、軽量ながら耐久性と快適さを両立。

収納時のサイズは約23cm x 11cmとコンパクトで、重さも僅か439gと従来の保温マットに比べて大幅な軽量化を達成しています。

NEMO
Tensor Insulated

重量410g
サイズ51×183cm
収納サイズ7.5×20cm
厚さ8cm
R値4.2

Tensor Insulatedは、特別な断熱材を使用した高性能エアーマットです。

超軽量かつパッカブルな設計ながら、その空気構造が体を支え、快適な眠りを提供します。

さらに静かな素材を用いているため、移動音が小さく、他のキャンパーを気にせずに使用できます。

また、製品にはコンパクトな収納袋と修理キットが付属しており、機能性と便利性を兼ね備えています。

Big Agnes
Zoom UL

重量397g
サイズ51×183cm
収納サイズ10×20cm
厚さ8cm
R値4.3

Zoom ULは、快適性と耐久性を重視したエアーマットの定番です。

Zoom ULはBig Agnesの独自技術を駆使し、快適な睡眠を提供。

適度なクッション性と弾力性が、体圧を均一に分散させます。

また、耐久性のある素材を採用し、山の厳しい環境でも活躍します。

重さ397gで、収納時のサイズも手頃。

登山やキャンプ、自転車旅行など幅広いシーンで活用できる一品です。

Sea to Summit
Ether Light XT

重量レギュラー:490g
サイズ55×183cm
収納サイズ11×24cm
厚さ10cm
R値3.2

Ether Light XTは、究極の快適性を追求したエアーマットです。

空気室を大幅に増やしたエアスプリングセルにより、柔らかさとサポート性がアップ。

厚みのあるマットでありながら、空気室の設計により軽量化を達成しています。

さらに、静音性の高い素材を用いているため、動きながら寝ても音が気になりません。

一緒に提供される専用ポンプで、労せずに簡単に膨らませることが可能です。

Sea to Summit
Ultralight Insulated Air Sleeping Mat

重量レギュラー:480g
サイズ55×183cm
収納サイズ10×23cm
厚さ5cm
R値3.1

Ultralight Insulated Air Sleeping Matは、その名前が示す通り、超軽量かつ保温性に優れたエアーマットです。

エアスプリングセルと呼ばれる独自の技術を利用し、寝心地の向上と同時に体重を均等に分散します。

また、Exkin PlatinumとThermolite材を使用することで、高い断熱性を保ちつつ重量を抑えています。

携行時には超小型に収納可能で、トレッキングやバックパッキングに最適です。

Naturehike
エアーマット

重量Mサイズ:490g
サイズ58×183cm
収納サイズ10×18cm
厚さ7cm
R値5.8

Naturehikeのエアーマットは、冬季キャンプでも対応可能な優れた断熱性を持つエアーマットです。

R値が高いため、寒冷な環境でも体温を逃がさず、快適な睡眠をサポートします。

軽量でありながら耐久性も確保。

畳んだ時のコンパクトさも魅力です。

さらに、独自のバルブ設計により、空気の出し入れが簡単で、ストレスフリーなセットアップを実現しています。

Klymit
Static V

重量約514g
サイズ58.4×183cm
収納サイズ7.6×20.3cm
厚さ6cm
R値1.3

Static Vは、登山者の睡眠環境を向上させる優れたエアーマットです。

特徴的なV字型デザインは体重を均等に分散し、快適な寝心地を提供します。

軽量かつコンパクトに折りたたむことができ、携帯性も抜群。

さらに、素早い膨張・排気が可能な特別設計のバルブがあり、使用と収納が簡単です。

登山用エアーマットのQ&A

なぜエアーマットは登山に必要なのですか?

エアーマットは体温を保つ役割があります。また、地面の凹凸を緩和して寝心地を良くする効果もあります。これにより、体力の回復を助け、登山のパフォーマンスを高めることが可能です。

エアーマットの設置と収納にはどのようなポイントがありますか?

エアーマットの設置は、地面から隆起した小石や枝などを取り除いた平らな場所を選ぶことが基本です。これによりマットが破れたり穴が空いたりするリスクを減らすことができます。収納時にはマットの空気を完全に抜いてから折り畳み、収納袋に入れま

登山用エアーマットの選び方は?

登山用エアーマットを選ぶ際は、耐久性、機能性、携帯性、そして快適さを考慮すると良いでしょう。自身の登山スタイルやニーズに合わせて適切な商品を選びましょう。また、実際の評価やフィードバックを参考にするのもおすすめです。

記事のまとめ

本記事では、登山用エアーマットの重要性、正しい設置・使い方、そしておすすめ商品をご紹介しました。

エアーマットは、登山の快適性と安全性を保つために欠かせないアイテムです。

適切な設置と使い方、そしてメンテナンスを行うことで、その寿命を延ばすことが可能です。

また、自分の登山スタイルやニーズに合わせて適切なエアーマットを選ぶことも大切です。

この記事があなたの登山準備の一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
YouTubeにて発信しています。

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