テント泊登山をはじめよう!初心者におすすめのコスパに優れたモデル8選

本記事は「テントを手に入れて、山で新たなチャレンジがしたい!」と思っているあなたにピッタリの記事です。

山岳テントとは何なのか?そして、その特性、選び方、そしておすすめのテントまで解説しています。

ぜひ、この記事を参考にテント選びをして、新たな登山にチャレンジしていただければと思います。

目次

登山用のテントってなに?

登山での宿泊の際に使用するテントを「登山用テント」「山岳用テント」と表現しますが、キャンプで使うようなテントとは何が違うのでしょうか?

一般的にキャンプで使用するようなテントは”居住性”や”快適性”に重点を置き作られています。

加えて、キャンプ場に車を横付けして荷物を降ろすこともあるので重さはあまり気になりません。

対して登山に持っていくテントは重視するポイントが異なります。

・自身で荷揚げしなければならないため”軽さ”
・風の影響を受けやすいので”堅牢性”
・降雨に対応する”防水性”

などがとても重要な指標となります。

ですので登山用(山岳用)テントとは、おもにコンパクトで軽く、そして丈夫なテントのことを指します。

上級者のなかには、より軽量化を図るためにツェルトをテントとして使ったり、トレッキングポールを使って組み立てるテントを使用してる人もいます。

山岳テントの種類を知ろう

ひとことで山岳用テントといっても、そのなかにはいくつか種類が存在します。

次にテントの種類について説明していきます。

シングルウォールとダブルウォール

テントが何層で構成されているかによって、「シングルウォール」「ダブルウォール」に区別することができます。

シングルウォールはその名の通り、テントが一枚の生地で構成されているものを指します。

ダブルウォールはインナーテントと呼ばれる居住スペースを張り、その上から雨風を防いでくれるフライシートを被せるという作りになっています。

▼シングルウォールの特徴▼

メリット
デメリット
  • 軽くてコンパクト
  • 設営がラク
  • 結露しやすい
  • 前室がない

▼ダブルウォールの特徴▼

メリット
デメリット
  • 結露しにくい
  • 前室が使える
  • 少し重くなる
  • 設営時間がかかる

自立式と非自立式

テントにはポールのみで自立するタイプのものと、ポールだけでは自立しない非自立式のタイプがあります。

非自立式を組み立てるにはガイラインと呼ばれるヒモを複数方向に張り、テンションをかけていく必要があります。

慣れれば設営は難しくはありませんが、はじめのうちは自立するタイプの方が扱いやすいでしょう。

3シーズンモデルとウインターモデル

参考:モンベル公式サイト

季節によってテントを使い分ける場合もあります。

春から秋にかけてのシーズンはフライシートが地面からすこし浮いているような、風通しの良いものを使用する機会が多いです。

いっぽうで冬場は冷気の侵入を防ぐため、フライシートのスカートが長いものを使用します。

また、フライシートだけの防寒だけでは物足りないだとか、もっと夏場は涼しく過ごしたいなどがあればインナーテントの仕様にも注目してみましょう。

・防寒性能に優れたファブリック加工のインナーテント
・風通しや涼しさに優れたメッシュ加工のインナーテント

どちらが良いかは自身の体質によりけりです。

吊り下げ式とスリーブ式

続いてはテントとポールの接続方法についてです。

ポールに対してテント側に付いているフックを引っ掛けていくタイプを吊り下げ式

テントにポールを通して形を作るスリーブ式

吊り下げ式はフックをかけるだけなので設営が楽で、スリーブ式はポールを通す手間はかかるものの、テントとポールの接地面が多く、一体感があり堅牢性が増します。

D(デニール)とT(タフタ)とは?

テントの材質を見ていると、20Dだとか210Tなどの数値を目にします。

「D?T?」生地についての知識がない人は聞き馴染みのない単位だと思いますので説明します。

Dはデニールと読み、9,000m当たりのグラム数で数値が決まります。

主な素材はナイロン生地。

例えば、「9000mに伸ばした糸が20g」だった場合、その糸は「20デニール」ということになります。
数値が上がれば上がるほど生地の厚みが増していきます。

Tはタフタと読みポリエステルや生糸で織られた密な織物の総称です。

ポリエステルナフタやナイロンナフタは比較的安価で手に入りやすいのでアウトドアシーンでは多く取り入れられています。

上記の説明ではすこし難しいかもしれないので、かんたんにまとめるとデニールは生地の厚み、タフタは密度を指す数値だという事は覚えておきましょう。

大きさは1人用?それとも2人用?

基本的に1人でテントを利用するとしたうえで選ぶべき大きさはどうでしょう?
1人用?それとも2人用??

「1人なんだから1人用でしょ」と、思うかもしれませんが山岳用テントはコンパクトなつくりのものが多いため、一概に1人用のテントを選ぶという訳にはいきません。

自分の体格や荷物の量を考慮してテントの大きさを選ぶべきです。

背の高い人やしっかりとした体格の人であれば2人用のテントを選択肢に入れておくと良いかもしれません。

初心者におすすめの種類と大きさは?

テントの種類について説明しましたが、最後に初心者におすすめの構成をお伝えします。

▼初心者におすすめの構成は・・・▼

  • ダブルウォール
  • 自立式
  • 3シーズンモデル
  • 吊り下げ式>スリーブ式
  • サイズは体格やお好み

以上の構成をおすすめします。

”より快適で安全”を基準に構成を選びました。

理由は以下の通りです。

・シングルウォールよりもダブルウォールのほうが少し重くはなりますが、結露しづらい
・自立式はガイラインやロープについて深い知識が無くてもテントを設営できる
・初心者で冬山登山は危険すぎるので3シーズン用で問題なし
・スリーブ式でも問題ないですが、吊り下げ式はかんたんに設置できる

これらを踏まえた上で次におすすめのテントを紹介していきます。

初心者におすすめのテント8選

mont-bell
ステラリッジテント

参考:モンベル公式サイト
スクロールできます
ステラリッジテント1ステラリッジテント2
本体総重量1.34kg1.43kg
収納サイズ29cm×13.5cm
(ポール41cm×5cm)
30cm×14.5cm
(ポール41cm×5cm)
収容人数1人2人
ウォールダブルウォールダブルウォール
自立or非自立自立自立
吊り下げorスリーブ吊り下げ吊り下げ

言わずと知れた一番人気の山岳テント。

バランスの高い性能はもちろんフライシートを4種類のカラーから選べるのも良い点です。

ステラリッジテントはオプションも豊富でグランドシート、マット、冬用のフライシートなどあり一年を通して対応可能です。

▼ステラリッジテントはこちら▼

Naturehike
Cloud Up

参考:Naturehike Japan公式サイト
スクロールできます
Cloud Up 1 Ultralight TentCloud Up 2 Ultralight Tent
本体総重量約1.4kg約1.5kg
収納サイズ45cm×12cm40cm×13cm
収容人数1人2人
ウォールダブルウォールダブルウォール
自立or非自立自立自立
吊り下げorスリーブ吊り下げ吊り下げ

中国のアウトドアブランド「Naturehike」が販売している山岳テント。

他のテントと比べると価格がかなり安いのが特徴。
ですが品質は決して悪くなく、他とも見劣りしません。

近ごろは使用している人も多く、まさしく入門用のテントにピッタリです。

公式サイトで販売している日本限定のテントは色味がオシャレなのでおすすめです。

▼Cloud Up 1はこちら▼

▼Cloud Up 2はこちら▼

Cloud Up1についてのレビュー記事はこちら

MSR
ハバハバシールド

参考:株式会社モチヅキ公式サイト
スクロールできます
ハバハバシールド1ハバハバシールド2
本体総重量1.11kg1.47kg
収納サイズ46cm×10cm46cm×11cm
収容人数1人2人
ウォールダブルウォールダブルウォール
自立or非自立自立自立
吊り下げorスリーブ吊り下げ吊り下げ

以前のモデルからアップデートを果たし、インナーテントのメッシュ部分が減りファブリック素材の部分が増えました。

これにより日本の山岳シーンに適応して快適に使用できるように。

軽量さも魅力で1人用のハバハバシールド1は驚異の1.11kg。
荷物をなるべく軽くしたい人におすすめです。

▼ハバハバシールド1はこちら▼

▼ハバハバシールド2はこちら▼

finetrack
カミナドーム

スクロールできます
カミナドーム1カミナドーム2
本体総重量1.28kg1.46kg
収納サイズ25cm×15cm
(ポール39cm)
27cm×17cm
(ポール39cm)
収容人数1人2人
ウォールダブルウォールダブルウォール
自立or非自立自立自立
吊り下げorスリーブスリーブスリーブ

安心・安定のジャパンクオリティ。

快適さ、軽量さを併せ持ちつつも、底部にはダイニーマという非常に強い素材を使用しているので剛性も問題なし。

スノーフライもオプションで購入可能です。

▼カミナドーム1はこちら▼

▼カミナドーム2はこちら▼

NEMO
TANI

参考:イワタニプリムス公式サイト

ニーモには「DAGGER」や「HORNET」などの海外でも認知度の高いテントがありますが、この「TANI」は日本の山岳シーンに合わせて作られています。

組み立てやすさ、防風性能など、どれをとってもバランスの高いハイクオリティなテントです。

スクロールできます
TANI1PTANI2P
重量
(ペグ・ガイライン含まない)
1.06kg1.18kg
収納サイズ不明不明
収容人数1人2人
ウォールダブルウォールダブルウォール
自立or非自立自立自立
吊り下げorスリーブ吊り下げ吊り下げ

▼TANI1Pはこちら▼

sotosotodays -ソトソトデイズ-
¥60,500 (2022/10/20 07:14時点 | 楽天市場調べ)

▼TANI2Pはこちら▼

PUROMONTE
超軽量アルパインテント

スクロールできます
VL-17VL-27
本体総重量1.34kg1.49kg
収納サイズ25cm×14cm
(ポール43cm×9.5cm)
25cm×15cm
(ポール43cm×9.5cm)
収容人数1人2人
ウォールダブルウォールダブルウォール
自立or非自立自立自立
吊り下げorスリーブ吊り下げ吊り下げ

Made in Japanにこだわる企業が作った本格的な山岳テント。

「軽量・コンパクト」に主眼を置きながらも、 雪山も含めオールシーズン使用可能なテントです。

オリーブ色は2022年の新色で、山と絶妙にマッチします。

▼VL-17はこちら▼

▼VL-27はこちら▼

ARAITENT
エアライズ

スクロールできます
エアライズ1エアライズ2
本体総重量約1.58kg約1.77kg
収納サイズ29cm×14cm
(ポール38cm)
30cm×15cm
(ポール38cm)
収容人数1~2人2~3人
ウォールダブルウォールダブルウォール
自立or非自立自立自立
吊り下げorスリーブスリーブスリーブ

「エアライズ」シリーズは発売から35年の超ロングセラーモデルです。

長きにわたってアップデートを繰り返してきたエアライズは、まさしく日本人の声によって作られた日本人のためのテント。

フライシートを変えることによって冬対応もできますし、前室を拡張するようなフライシートも販売されています。

▼エアライズ1はこちら▼

▼エアライズ2はこちら▼

SEA TO SUMMIT
テロスTRプラステント

スクロールできます
テロスTR2プラステント
本体総重量1.813kg
収納サイズ48cm×13cm
収容人数2人
ウォールダブルウォール
自立or非自立自立
吊り下げorスリーブ吊り下げ

マットや、スタッフバッグ、カトラリー系を主力に据えている、「SEA TO SUMMIT」からテントが発売されました。

使用方法、設営方法が革新的で、フライシートとポールで日よけのような使い方もできますし、フライシートから先にテントを組み立てることもできます。

室内も広くて高いので、快適さを求める人にはとてもオススメのテントです。

▼テロスTR2プラステントはこちら▼

テントとあわせて買いたいアイテム

テントとあわせて必要になってくるアイテムをいくつかご紹介します。

シュラフ

テントがいくら防風性能が高くてもシュラフは必須です。

山は寒いことが多いので頭までかぶれるマミー型がおすすめ。

シュラフカバー

シュラフだけでは寒さを補えないときに使います。

マット

テントを張る場所が平地とは限りません。

ゴツゴツした場所の場合はマットがあると背中の痛みが緩和されます。

ピロー

荷物を枕代わりにしても良いですが、空気で膨らむ枕があれば快適に睡眠ができます。

エマージェンシーシート

寒いときにかぶっても良いですし、テントのフロアに敷けば底冷え対策にもなります。

テントシューズ

冷え性の人は手先足先がとても冷えるでしょう。厚手の靴下かテントシューズがあると冷え緩和になります。

ライト

夜はテント内が真っ暗です。
ヘッドライトを使っても良いですがバッテリーを残しておきたいので
別でコンパクトなライトがあると良いでしょう。

テントを揃えてテント泊デビューしよう

本記事では、山岳テントの種類、特性を解説し、その上でおすすめのテントを紹介いたしました。

テントを手に入れると、今まで行けなかった憧れのあんな山やこんな山へ行くことができるようになります。

素晴らしい体験があなたを待っているはずなので、ぜひ新しい登山にチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
YouTubeにて発信しています。

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