登山にベアフットシューズという選択。海外で人気の7ブランドを紹介

登山靴といえば重くて頑丈なイメージがありますが、いま海外では「ベアフットシューズ」で山を歩くスタイルが注目されています。
足本来の動きを活かし、軽快に歩けるのが大きな魅力。特に軽いハイキングやファストハイクで、自然な地面感覚を楽しむ人が増えています。

この記事では、登山やハイキングに適した海外の人気ベアフットシューズブランドを7つ紹介します。
それぞれの特徴とおすすめモデルもまとめているので、ベアフット登山に興味がある方はぜひ参考にしてください。

目次

ベアフットシューズとは?

ベアフットシューズとは、「裸足に近い感覚で歩くこと」をコンセプトに作られたシューズのことです。一般的な登山靴のような分厚いソールやサポート機能はなく、非常に薄く柔軟な靴底で、足本来の動きや感覚を活かす設計になっています。

登山やハイキングにベアフットシューズを使うメリットは、地面の情報をダイレクトに感じ取れること。路面状況を素早く察知できるため、バランス感覚が向上し、足裏の筋肉や腱も自然に鍛えられます。さらに、軽量で足への負担が少ないため、スピードハイキングや日帰り登山に適しています。

ただし注意点もあります。荷物が重い縦走登山や、悪路・岩場では足の保護が不十分になる可能性があり、怪我リスクが高まることも。最初は舗装路やなだらかな登山道など、比較的安全な環境で慣らしていくことが重要です。

ベアフットシューズ登山は、軽快さと足の自然な動きを求める人にとって、新たな選択肢となっています。

登山・ハイキングにおすすめの海外ベアフットシューズブランド7選

3-1. Vibram FiveFingers(イタリア)

出典:「Vibram website」

5本指シューズのパイオニアとして知られるVibram FiveFingersは、独自の「裸足感覚」を提供するブランドです。トレイルランや軽登山向けには、V-Trail 2.0がおすすめ。強化されたグリップ力と耐久性により、悪路でも安定した走破性を発揮します。指先が自由に動く設計のため、バランス感覚が向上するのも特徴。ただし、慣れないうちは足裏やふくらはぎへの負担に注意が必要です。

Vivobarefoot(イギリス)

出典:「Vivobarefoot website」

デザイン性と機能性を両立したイギリス発のブランド。登山やハイキングにおすすめなのは、トレイル仕様のPrimus Trail FG 3.5です。適度なグリップ力を備えつつ、地面の感覚をしっかり足裏で感じ取れる設計が魅力。防水ブーツよりも軽量で、スピードハイクや軽めのトレイルランにも対応可能です。リサイクル素材の使用など、サステナブルな取り組みも進んでいます。

3-3. Xero Shoes(アメリカ)

出典:「Xero Shoes website」

軽量・超柔軟なベアフットシューズを得意とするXero Shoes。トレイル用には、Mesa Trail IIがイチ押しです。驚くほど軽く、それでいて耐久性もあり、ダートトレイルや林道ハイキングで高いパフォーマンスを発揮します。薄いソールながら適度なプロテクションもあり、素早い動きが求められるシーンでも頼れる存在です。

3-4. Joe Nimble(ドイツ)

出典:「JOE NIMBLE website」

ファンクショナル・フットウェアを掲げるドイツのJoe Nimbleは、足指の自由な動きを重視した設計が特徴です。トレイルラン向けには、ビブラムソール搭載のnimbleToes Trail Addictが最適。ラグ深めのアウトソールが悪路でも高いグリップ力を発揮し、レースから本格的なトレイルまで幅広く活躍します。攻めの登山スタイルを好む人におすすめです。

3-5. Merrell(アメリカ)

登山・アウトドアの老舗ブランドとして有名なMerrellも、ベアフットラインを展開しています。中でも軽い登山やハイキングに適しているのがVapor Glove 6

わずか数ミリの超薄型ソールで、地面をリアルに感じながらも基本的な保護性能を持っています。舗装路や緩やかな登山道など、足への負担が少ない場面で特に使いやすいモデルです。

3-6. Lems Shoes(アメリカ)

出典:「LEMS website」

ナチュラルフィット志向で知られるLems Shoesは、普段履きにも適したデザインが魅力。登山向けにはTrailhead V2があり、軽量なうえにグリップ力も高く、日帰りハイキングにぴったりです。ソールに若干クッション性があるため、完全なベアフットではないものの、足への優しさを残した絶妙なバランスを実現しています。

3-7. Wildling Shoes(ドイツ)

超軽量・超柔軟なシューズで人気のWildling Shoesは、里山ハイクや自然散策におすすめ。現行モデルのNittugo(ニットゥゴ)は、柔らかいニットアッパーと極薄のソールを組み合わせた設計で、足裏感覚をダイレクトに楽しめます。舗装路やなだらかな自然歩道では抜群の快適さを発揮しますが、岩場や急登などの本格登山には適していません。リラックスした軽ハイキングや街歩きで、自然な足運びを体験したい人にぴったりの一足です。

【登山・ハイキング向けベアフットシューズ比較表】

スクロールできます
ブランドモデル名適正特徴重さ(片足)
Vibram FiveFingersV-Trail 2.0本格トレイルラン向き5本指設計、グリップ・耐久性◎28cm
189g
VivobarefootPrimus Trail FG 3.5本格トレイルラン・ハイク向き軽量、グリップ◎、地面感覚抜群EU42(25.3 – 26.1cm)
281g
Xero ShoesMesa Trail II本格トレイルラン向き超軽量、柔軟、耐久性も高い27cm
221.2g
Joe NimblenimbleToes Trail Addict本格トレイルラン向きビブラムソール、レース対応UK7(26cm)
257g
MerrellVapor Glove 6軽ハイク・舗装路向き超薄型ソール、軽量27cm
約160g
Lems ShoesTrailhead V2軽ハイク向きナチュラルフィット、街履きにもMens10(27.6cm)
約330g
Wildling ShoesNittugo軽ハイキング・自然散策向き超軽量、極薄ソール、柔軟EU40(25.3cm)
129g

ベアフットシューズ登山に向いている人・向かない人

ベアフットシューズでの登山は、すべての登山者に向いているわけではありません。自分のスタイルや体力に合っているか、事前に見極めることが大切です。

向いている人

  • 軽量装備で日帰り登山やハイキングを楽しむ人
  • 足裏感覚やバランス力を鍛えたい人
  • できるだけ自然な歩行感覚を大事にしたい人
  • 足や膝への負担を減らしたい人(ただし無理は禁物)

向かない人

  • 重い荷物を背負う縦走登山を行う人
  • 岩場や急登・悪路が多い山に挑戦する人
  • 足首や膝に不安がある人
  • 慣れるまでのトレーニングに時間をかけたくない人

ベアフット登山を成功させるポイントは、「少しずつ慣らすこと」。最初は短い距離からスタートし、徐々に負荷を高めていくと、安全に自然な歩行を取り戻せます。

まとめ

重くて堅い登山靴が当たり前だった時代から、いまや**「ベアフットシューズで山を歩く」**という新しい選択肢が広がりつつあります。
特に海外では、軽快さや自然な歩行感覚を求めるハイカーたちの間で人気が高まっています。

今回紹介した7つのブランドは、いずれも登山やハイキングに適したベアフットシューズを展開しています。
中には本格的な登山やトレイルランニングに対応できるモデルもあれば、軽ハイキングや自然散策に適したモデルもあります。

はじめは日帰りハイキングや穏やかな登山道から取り入れ、徐々に身体を慣らしていくのがおすすめです。
自然と一体になったかのような足裏感覚を、ぜひ体験してみてください。
あなたの登山スタイルを変える一足が、きっと見つかるはずです。

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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

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富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
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