登山ザック40Lの選び方とおすすめモデル厳選7選|テント泊・縦走にも最適

40Lサイズのバックパックとギアを机の上に並べている

2025-05-24記事更新

テント泊や縦走登山を本格的に始めたいなら、ザック選びは最初の大事なステップ。中でも「40Lクラス」の登山ザックは、荷物をしっかり収納しつつも行動の自由を損なわない絶妙なサイズ感で、多くの登山者に支持されています。

本記事では、40Lザックの魅力や選び方のポイントを詳しく解説し、口コミでも評価の高いおすすめモデルをご紹介。これからザックを選ぶ人も、買い替えを検討している人も、ぜひ参考にしてください。

目次

登山用ザック40Lの魅力とは?

登山ザックの容量選びは、登山の快適さや安全性を大きく左右します。その中でも「40Lクラス」のザックは、必要な装備をしっかり詰め込めるのに、行動の自由を妨げない絶妙なサイズ感で、多くの登山者に支持されています。

40Lの容量があれば、日帰り登山はもちろん、1泊2日のテント泊にも対応可能です。行動食や防寒着、調理器具、寝袋といった必要な装備をバランスよく収納できるのがこのクラスの魅力です。さらに、装備を軽量化したULスタイルなら、2泊以上の縦走登山にも対応できる可能性もあります。

ザックが大きすぎるとバランスが悪くなり疲れやすく、小さすぎると収納力が足りない。40Lはその中間に位置し、装備を削りすぎず、無駄も持たない、ちょうどいいサイズ。体への負担を減らしながらも、行動の自由度を保てる、登山における万能サイズのひとつと言えます。

登山ザック40Lの選び方【5つのポイント】

40Lサイズのバックパックとギアを机の上に並べている

登山ザックは見た目で選ばず、自分の登山スタイルや装備に合うものを選ぶことが大切です。40Lザックを選ぶ際に特に重要な5つのポイントを以下にまとめます。

  1. 容量と実用性
    「40L」と表示されていても、実際の収納力はモデルごとに異なります。外付けポケットや拡張機能も含め、必要な荷物が収まるかをチェックしましょう。
  2. 背負い心地とフィット感
    背面長調整やハーネス形状などが身体に合うか確認を。荷重がしっかり分散されるものを選ぶと疲れにくくなります。
  3. 重量と素材
    軽量性は魅力ですが、耐久性や快適性も大切。用途に応じて、強度や防水性を考慮して選びましょう。
  4. 機能性
    ポケットの配置、背面の通気性、アクセスジッパーなど、使い勝手に直結する機能をチェック。自分のパッキングスタイルに合うかが大事です。
  5. ブランドの信頼性とサポート
    登山用品は過酷な環境で使うため、修理やサポート体制が整った信頼できるブランドを選びましょう。

おすすめの登山用ザック40Lモデル7選【特徴を比較】

40Lクラスの登山ザックは各ブランドから多彩なモデルが発売されています。ここでは、信頼性が高く、多くの登山者から支持を得ている人気モデル7選を厳選しました。

それぞれの特徴・容量・重さなどを比較表で整理しながら、詳細を解説していきます。

【比較表】おすすめ登山ザック40Lクラス一覧

スクロールできます
ブランドモデル名容量重量レインカバー背面調整
グレゴリーズール45 / ジェイド4345L(メンズ) / 43L(レディース)1.68kg(メンズ) /1.6kg(レディース)なし可能
カリマーリッジ 40+40L+Mサイズ:1.46gあり固定式
ミレーサースフェーNX 40+540+5L約1.56kgあり固定式
オスプレーケストレル 38/ カイト 3838L 約1.9kgあり可能
ドイターフューチュラPRO 40/フューチュラ PRO 36 SL40L(メンズ) / 36L(レディース)約1.62kg(メンズ)/約1.5kg(レディース)あり固定式
Hyperlite Mountain GearJunction 2400約40L約880gなし不可
山と道THREE約40L約850gなし不可

■ 【グレゴリー】ズール45 / ジェイド43

特徴

  • FreeFloat™ サスペンション:腰の追従性が高く歩行時のねじれを吸収
  • 全面メッシュバックパネル:背中との空間を確保し高い通気性を実現
  • トップ+U 字フロントアクセス:どの位置の荷物にも素早く手が届く
  • 背面長・ヒップベルト瞬時調節:季節や体格の違いに幅広く対応
  • スリーピングバッグ用下部コンパートメント:重い寝具を低重心に収納

おすすめポイント

FreeFloatの背負い心地と全面メッシュで真夏も快適。45 LはUL装備なら1〜2泊テント泊に最適で、U字フロントで雨具も即取り出し。大きく調整できる背面長とヒップベルトは季節替わりや家族共用でもフィット感を維持し、荷重バランスも優秀。ヒップポケットで行動食もすぐ取り出せる万能パックです。

▼ズール45はこちら▼

▼ジェイド43はこちら▼

■ 【カリマー】リッジ40+

特徴

  • SAバックシステム:背負ったままストラップを引くだけで背面長を瞬時調整し、多様な体格にフィット
  • 3Dバックパネル+立体ヒップベルト:厚みのあるメッシュパッドが荷重を腰へ逃がしつつ蒸れを排出
  • 2気室(開閉可変)構造:寝具を低重心に分離でき、ジッパーでワン気室化も可能
  • 専用レインカバー内蔵:雨蓋内ポケットに収納され、突然の降雨でも装着が素早い
  • エクステンションスカート付き雨蓋:巾着を伸ばして容量を拡張でき、オーバーパック時も安定

おすすめポイント

SAバックシステムで背負ったまま背面長を瞬時調整、3Dパッドが通気と安定を両立。2気室+拡張雨蓋でUL装備なら2泊まで対応し、底部アクセス&レインカバーで急な雨も安心。大型ワンドポケットやTCシリーズ拡張で小物整理も簡単、四季を通じ活躍する万能40 L。

■ 【ミレー】サースフェーNX 40+5

特徴

  • シリコン加工CORDURA®ナイロン+最小縫製:耐水圧1 500 mm、縫い目からの浸水を抑制。
  • SAAS FEE BACK × フィルターフォーム:背面が汗を保持せず速乾し、通気・クッション性に優れる。
  • ボディーフィットストラップ:下部ストラップを引くだけで荷重を身体へ密着させ安定性アップ。
  • トップスカート+5 L拡張:ヘルメット相当を追加収納でき、筒形ワンルームでパッキングが容易。
  • レインカバー標準&大型アクセスポケット:急な雨や行動中のボトル・行動食の出し入れに強い。

おすすめポイント

撥水CORDURAとドライ背面で雨汗に強く、長時間背負っても快適。荷重を寄せるボディーフィットストラップと+5 L拡張で1〜2泊装備もバランス良く収納。標準レインカバーと充実ポケットが急変する山行をスマートに支える万能40 L級バックパックです。

■ 【オスプレー】ケストレル38 / カイト36

特徴

  • AirScape™ 背面パネル(トルソー調整可):射出成形フレームシートと通気溝入りフォームで密着感と換気性を両立。
  • 内蔵レインカバー:底部ポケットに収納され、突然の降雨でも数秒で展開してパック全体を保護。
  • トップローディング+フルレングスサイドジップ:メイン荷室へ上面・側面からアクセス可能で、奥の荷物も素早く取り出せる。
  • Stow-on-the-Go™ トレッキングポールホルダー:歩行中でもストックを固定/解放でき、手を空けたい場面で便利。
  • 寝袋用ボトムコンパートメント:フローティング仕切り付きで低重心化し、外部ストラップでマットも固定可能。

おすすめポイント

AirScape背面の通気性とトルソー調整で四季を通して快適。フロントサイドジップで底の荷物も即アクセス可能です。標準レインカバーとStow-on-the-Goで雨天やストック操作もスマート。38 Lは小屋泊〜軽量テント泊に最適で、堅牢生地と豊富ポケットがバラつく荷物を整理し、日帰りから2泊まで一本でこなす万能バックパック。

▼ケストレル38はこちら▼

▼カイト38はこちら▼

■ 【ドイター】フューチュラプロ 40 / 38 SL

特徴

  • Aircomfort Sensic Pro メッシュバックシステム:背面と荷室を分離する張り出しメッシュで空気を循環させ、発汗を最大25 %低減。
  • VariFlex ECL ヒップフィン:腰骨形状に合わせたパッドと可動ジョイントが歩行のねじれに追従し、荷重を腰へ安定転送。
  • ボトムコンパートメント+着脱仕切り:寝具を低重心に収める2気室構造。ジッパーでワンルーム化も可能。
  • 内蔵レインカバー:底部ポケットに格納され、突然の降雨でも数秒で展開。
  • 3 L ハイドレーション対応&大型ストレッチポケット:行動中の給水や防寒着・濡れ物の出し入れがスムーズ。

おすすめポイント

高通気メッシュ背面で真夏も涼しく、VariFlexヒップフィンが滑らかに追従。2気室+内蔵レインカバーで装備整理と雨対策も万全。40 L+伸縮容量は小屋泊〜軽量テント泊まで幅広く対応し、ヒップポケットやストックホルダーも完備で行動中の操作がスムーズな万能バックパック。

▼フューチュラプロ40はこちら▼

▼フューチュラプロ38SLはこちら▼

■ 【Hyperlite Mountain Gear】Junction 2400

Hyperlite Mountain Gear「Junction 2400」

特徴

  • 完全防水のDyneema®素材:軽量で耐久性が高く、濡れた環境でも中身をしっかり守る。
  • 前面メッシュポケット&耐久サイドポケット:濡れた装備を乾かしたり、藪漕ぎにも耐える強度。
  • ロールトップ&Y字ストラップ:荷物量に合わせて容量調整が簡単。外付けも自在。
  • 取り外し可能なアルミステー&幅広ヒップベルト:荷重分散とフィット感を高め、疲れにくい。
  • 容量40L・重量約900g:1泊2日の山行から長距離縦走まで幅広く対応。

おすすめポイント

超軽量で防水性に優れたJunction 2400は、雨や長距離移動でも安心。濡れた装備はメッシュポケットで乾かし、耐久サイドポケットで藪漕ぎもOK。荷重分散に優れたアルミステーとヒップベルトで長時間背負っても疲れにくく、1泊2日からロングトレイルまで幅広く使える頼れるバックパックです。

■ 【山と道】THREE

特徴

  • 軽量設計:サイズMで約620gと、同クラスのバックパックとしては非常に軽量。
  • 高耐久・防水素材:X-Pac VX21やECOPAK EPX200などの素材を採用し、耐久性と防水性を両立。
  • シンプルな構造:メインコンパートメントとフロントポケットのみのシンプルなデザインで、パッキングの自由度が高い。
  • ロールトップ式開閉:荷物の量に応じて容量を調整でき、追加のギアを固定するのにも便利。
  • 取り外し可能なヒップベルト:必要に応じて着脱可能で、腰回りの動きを妨げず、歩行時の快適性を向上。

おすすめポイント

「THREE」は、軽量ながら耐久性と防水性に優れ、日帰りからテント泊まで幅広く対応する中型バックパックです。シンプルな構造とロールトップ式開閉により、パッキングの自由度が高く、取り外し可能なヒップベルトが歩行時の快適性を向上させます。ULハイカーにとって、機能性と使い勝手を兼ね備えた理想的な選択肢です。

40Lザックはどんな登山スタイルにおすすめ?

4種の登山スタイル

40Lザックは、幅広い登山スタイルに対応できる万能サイズ。特に活躍するのは以下の4つのスタイルです。

  • テント泊登山(1〜2泊)
    軽量装備を意識すれば、無雪期の1〜2泊テント泊に最適。初心者のテント泊デビューにもおすすめ。
  • 小屋泊縦走登山
    1〜2泊の縦走ではやや余裕があり、防寒具や水・食料も無理なく収納可能。体へのフィット感や通気性が重要。
  • 軽量装備のファストパッキング
    UL装備でスピード重視の登山に最適。軽量性と機動力を重視する人に向いている。
  • 汎用性の高さ
    日帰りから縦走、冬の低山登山まで幅広く使えるため、1つのザックでオールシーズン対応可能。

40Lザックは「軽さ・容量・快適性」のバランスが絶妙で、まさに“持っておくと便利なサイズ”です。

自分の登山スタイルに合った“ちょうどいいザック”を見つけよう

40Lクラスの登山ザックは、日帰りからテント泊、縦走まで幅広く対応できる“ベストバランス”の容量です。ただし、最適な1つを選ぶには、使用目的、荷物量、背負い心地、軽さと耐久性、予算の5つを意識することが大切です。

軽さを重視するならUL系モデル、快適性を優先するならしっかりした構造のモデルがおすすめ。実際に店舗で背負って試すことも忘れずに。

ザックは登山の相棒です。この記事を参考に、自分に合った“ちょうどいい”ザックを見つけて、登山をもっと自由に楽しみましょう。

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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
YouTubeにて発信しています。

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