登山を始めたばかりの方にとって、「トレッキングポールって本当に必要なの?」と疑問に思うことはありませんか?
実は、正しく使えば歩行の安定性を高め、足腰への負担を軽減してくれる、登山初心者にこそ頼りになるアイテムなんです。
しかし、いざ購入しようとすると、種類が多すぎて「どれを選べばいいかわからない…」という声もよく聞かれます。
この記事では、トレッキングポールの選び方をはじめ、2025年最新のおすすめモデルを厳選して10本ご紹介。日帰り登山から縦走向け、女性・小柄な方向けモデルまで、用途別にもわかりやすく解説します。
初めてでも安心して選べるよう、初心者目線で丁寧にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!
はじめに

登山やハイキングを始めたばかりの方にとって、「トレッキングポールって本当に必要なの?」と思う方も少なくありません。しかし、実際に山道を歩いてみると、その重要性が実感できるアイテムのひとつです。
トレッキングポールは、いわば“登山の杖”のような存在。歩行時のバランスをサポートし、足腰への負担を軽減してくれます。特にアップダウンの激しい山道や、長時間の行動が必要な登山では、その恩恵を大きく感じることができるでしょう。
なぜ初心者にこそおすすめなのか?
登山初心者は、まだ山道の歩き方に慣れていなかったり、体力に不安を感じたりすることが多いものです。そうしたとき、トレッキングポールを使えば、体のバランスを保ちやすくなり、滑りやすい道や急な下り坂でも安全に歩くことができます。また、両手を使って地面に支えを持つことで、膝や足首への衝撃を軽減する効果も。
さらに、体全体を使って歩けるようになるため、筋肉疲労の分散にもつながります。これにより、「登山=キツい」というイメージが少しでもやわらぎ、山歩きの楽しさを味わいやすくなるのです。
このブログでは、そんなトレッキングポールの基本的な選び方から、2025年最新のおすすめモデルまで、初心者にもわかりやすくご紹介していきます。
トレッキングポールの選び方【初心者向けガイド】

初めてトレッキングポールを購入する際、「どれを選べばいいかわからない」と感じる方は多いと思います。種類や機能が多様で、価格帯も幅広いため、選ぶ基準を知っておくことが大切です。この章では、登山初心者がチェックすべきポイントをわかりやすく解説します。
1. 長さの調整と適正サイズ
トレッキングポールは、自分の身長や登山スタイルに合わせて「長さ」を調整する必要があります。一般的な目安は、ポールを持ったときに肘が90度になる長さです。
- 平地や緩やかな登り:肘が直角になる長さが基本
- 急な登り:少し短めにすることで力が入りやすくなる
- 下り坂:長めに調整することで衝撃を吸収しやすくなる
多くのポールは伸縮式になっており、自分のスタイルや場面に合わせて簡単に調整できます。
2. 素材の違い:アルミ vs カーボン

トレッキングポールのシャフト部分(本体)は主に「アルミニウム」と「カーボンファイバー」の2種類の素材が使われています。
素材 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
アルミ | 耐久性が高く価格も手頃。やや重いが頑丈。 | コストを抑えたい初心者や岩場の多いルートを歩く人 |
カーボン | 非常に軽量で振動吸収性も高いが、強い衝撃に弱い。価格は高め。 | 軽さを重視する人、長距離を歩く人 |
初心者には、まず扱いやすく壊れにくいアルミ製をおすすめします。
3. グリップ素材の種類と特徴

グリップは手に直接触れる部分なので、快適さや疲れにくさに直結します。主に以下の3種類があります。
- EVAフォーム:軽量で手触りが良く、汗を吸収しやすい。多くの初心者モデルに採用されている。
- コルク:吸湿性・断熱性に優れ、手になじむ素材。長時間の使用に向いている。
- ラバー(ゴム):耐久性があり雨天時でも滑りにくいが、通気性が劣る。
汗をかきやすい季節や初夏〜秋の登山にはEVAフォームやコルク素材のグリップが人気です。
4. ロック機構の違い
ポールの長さを調整する際に重要なのがロック機構。これによって使用中の安定性が変わります。
- レバーロック式(外部ロック):外側のレバーで固定するタイプ。操作が簡単で初心者にもおすすめ。
- ツイストロック式(ねじ式):シャフトを回して固定するタイプ。見た目はスマートだが、濡れた手ではやや扱いにくい。
- ハイブリッド式:両者を組み合わせたタイプで、高性能モデルに多い。
初心者の方には、グローブをつけたままでも操作しやすいレバーロック式がおすすめです。
2025年おすすめトレッキングポール10選【比較表付き】
ここでは、2025年最新モデルの中から、登山初心者にも選びやすいおすすめのトレッキングポールを10本厳選してご紹介します。価格帯・特徴・用途別に分類し、あなたにぴったりの1本を見つけやすくしています。
おすすめトレッキングポール一覧【比較表】
製品名 | 素材 | 重量 | ロック機構 | グリップ素材 | 価格帯(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
【モンベル】 トレッキングポール アルパイン | アルミ | 約220g(1本) | レバー式 | EVAフォーム | 約9,000円 | 軽量&耐久性、入門に最適 |
【LEKI】 ジャーニー ライト | アルミ | 約255g | レバー式 | コルク | 約13,000円 | 信頼のLEKI、快適な握り心地 |
【ブラックダイヤモンド】 トレイル | アルミ | 約240g | レバー式 | EVAフォーム | 約18,000円 | コスパ良好で初心者向け |
【DABADA】 カーボントレッキングポール | カーボン | 約190g | レバー式 | EVAフォーム | 約5,000円 | 軽量・低価格で人気 |
【Naturehike】 超軽量ポール | カーボン | 約180g | レバー式 | EVAフォーム | 約6,000円 | 初心者〜中級者に◎ |
【カリマー】 トレッキングポール T1 | アルミ | 約240g | ツイスト式 | ラバー | 約8,000円 | 日本ブランドの安心感 |
フォールディングポール Z型(Amazon限定ブランド) | アルミ | 約200g | 折りたたみ式 | EVAフォーム | 約4,500円 | コンパクト収納が魅力 |
【シナノ】 FAST-130カーボンW | カーボン | 約213g | レバー式 | EVAフォーム | 約20,000円 | 国産メーカーの定番モデル |
【Helinox】 タクティカルポール | カーボン | 約170g | レバー式 | EVAフォーム | 約18,000円 | 超軽量・収納性抜群 |
【Coleman】 トレッキングポール | アルミ | 約270g | ツイスト式 | ラバー | 約4,000円 | お手頃価格で入門に最適 |
注目の3モデルをピックアップ!
1. Helinox タクティカルポール
アウトドアチェアで有名なHelinox(ヘリノックス)による高性能トレッキングポール。カーボン製で超軽量(約170g)ながらも高い剛性を持ち、コンパクトに折りたたんで収納できるのも魅力です。収納時のサイズが非常に小さいため、持ち運びのストレスが少なく、軽快に行動したい方にぴったりです。スタイリッシュなデザインも人気の理由のひとつ。
2. LEKI ジャーニー ライト
ドイツの老舗ブランドLEKI(レキ)が手掛ける安心感のある定番モデル。コルクグリップは手汗をかいても滑りにくく、自然な握り心地が特徴。しっかりした剛性と安定感があり、初心者から上級者まで幅広く支持されています。レバー式ロックも操作が簡単で、調整がスムーズです。
3. DABADA カーボントレッキングポール
コストパフォーマンスの高さで人気を集めるモデル。超軽量のカーボン素材を採用しつつ、5,000円前後という手頃な価格。エントリーモデルとして最適で、週末の登山やハイキングにちょうど良いスペックです。初心者でも扱いやすく、「まずは試してみたい」という方におすすめ。

シーン別おすすめモデル
登山のスタイルや目的によって、最適なトレッキングポールの選び方も変わってきます。ここでは、登山初心者の方がよく選ぶ「日帰り登山」「長距離・縦走登山」「女性・小柄な方向け」という3つのシーンに合わせて、使いやすいモデルを紹介します。
1. 日帰り登山におすすめの軽量モデル
短時間の登山やハイキングでは、携帯性や軽さがポイントです。コンパクトで疲れにくいモデルを選びましょう。
✅ Naturehike 超軽量トレッキングポール
- 特徴:約180gという超軽量設計。収納もコンパクトで、バックパックにすっきり収まります。
- おすすめ理由:日帰りのライトな山行に最適。登山後の疲労感を軽減したい方にぴったり。
- 価格帯:約6,000円

✅ DABADA カーボントレッキングポール
- 特徴:2本セットでも約5,000円前後という高コスパ。初心者でも導入しやすい。
- おすすめ理由:軽さ・価格・扱いやすさのバランスがよく、日帰り登山で「まずは試してみたい」という方に。
- 価格帯:約5,000円

2. 長距離・縦走向けのしっかりモデル
連日歩く縦走や、テント泊を伴う長距離登山では、強度や安定感が大切になります。
✅ LEKI ジャーニー ライト
- 特徴:高耐久なアルミ素材+コルクグリップで、快適性と信頼性を両立。
- おすすめ理由:長時間握っていても疲れにくく、信頼のドイツブランドで耐久性も文句なし。
- 価格帯:約13,000円
✅ Helinox タクティカルポール
- 特徴:カーボン製で非常に軽量。Z型の折りたたみ構造で携帯性も抜群。
- おすすめ理由:軽さとコンパクトさを両立。荷物をできるだけ軽くしたい縦走登山者に。
- 価格帯:約18,000円
3. 女性・小柄な方向けモデル
体格に合ったポールを使うことで、歩行がより安定し、安全性も向上します。
✅ シナノ FAST-130 カーボンW
- 特徴:130cmまでの調整幅で、小柄な方向けサイズに対応。軽量かつ堅牢なカーボン製。
- おすすめ理由:国産メーカーならではの細やかな設計で、手の小さな方でも握りやすい。
- 価格帯:約20,000円

✅ ブラックダイヤモンド トレイル
- 特徴:操作しやすいレバー式ロックと握りやすいラバーグリップ。
- おすすめ理由:バランスの取れた設計で、軽すぎず重すぎないちょうどよさが魅力。安定感重視の方に。
- 価格帯:約18,000円

それぞれの登山スタイルに合わせて、自分にぴったりの1本を選ぶことで、登山の快適さと安全性が格段にアップします。
トレッキングポールの使い方・基本テクニック
トレッキングポールは、ただ「持っている」だけではその効果を十分に発揮できません。正しい使い方をマスターすることで、登山の疲労軽減や安全性の向上につながります。この章では、初心者の方にもわかりやすく、基本の使い方やシーン別のテクニックをご紹介します。
1. 正しい持ち方・基本フォーム

● ストラップの使い方
トレッキングポールには手首に通すストラップ(バンド)がついています。正しい使い方は以下の通りです:
- 手を下からストラップに通す
- グリップとストラップの両方を握る
こうすることで、腕全体でポールを支えることができ、手にかかる負担が軽減されます。
● ポールの長さ調整
- 平坦な道・登り:肘が90度になる長さが基本。
- 急な登り:少し短めに。
- 下り坂:やや長めに調整して衝撃を吸収。
目安を覚えておくと、現地でサッと調整できます。
2. 歩行時の基本テクニック

● 交互に使う「2ストック歩行」
もっとも基本的な歩き方は、「右足を出すときに左のポール、左足のときに右のポール」を突く交互使用です。自然なリズムで歩け、バランスも取りやすくなります。
● 両方同時に突く「ダブルストック」
斜面がきつい場所や滑りやすい地面では、両方のポールを同時に突くことで安定感を高めます。下りの際に特に有効です。
3. 上りと下りでの使い方の違い

▶ 上り坂
- ポールをやや短めに調整。
- 前傾姿勢になりがちなので、体を支えるために手元を近くに保つ。
- 地面に強く突くというより、補助的にバランスを取るような使い方が効果的。
▶ 下り坂
- ポールをやや長めにして、地面に突くタイミングを早めに。
- 足にかかる衝撃を分散するように、しっかりと体重を乗せる。
- 両方のポールを同時に使い、体の前で突くと安心感アップ。
4. 使用時の注意点
- ストック先端の石突き部分は滑りやすい岩場ではゴムキャップを装着。
- 人が多い登山道では、他の登山者に先端が当たらないように注意。
- ポールをつかない方が安全な場面(ハシゴ・岩場など)もあるので、無理に使わず臨機応変に。
トレッキングポールは、正しく使えば登山をサポートしてくれる頼もしい道具です。少しずつ慣れながら、あなたの登山スタイルに合わせて使いこなしていきましょう。
まとめ|自分に合った1本で、登山がもっと快適に!
トレッキングポールは、登山初心者にとって“あると便利”な道具というより、“あった方が安全・快適”な必需品に近い存在です。特に長い距離を歩く登山や、下り坂での膝の負担を軽減したいときに、その効果ははっきりと現れます。
本記事では、以下のようなポイントを中心にご紹介してきました:
- 自分の体格や登山スタイルに合ったポールの選び方
- 2025年のおすすめトレッキングポール最新10選
- 利用シーン別のおすすめモデル
- 正しい持ち方や歩き方などの基本テクニック
選ぶ際には、素材・重さ・グリップの形状・ロック機構など、自分にとって使いやすいポイントをしっかり押さえることが大切です。また、「軽ければ良い」「高ければ安心」といった単純な基準ではなく、自分に合ったものを選ぶことが、快適で安全な登山につながります。
これからトレッキングポールを購入しようと考えている方は、ぜひ今回の内容を参考に、自分にとってベストな1本を見つけてみてください。そして、安全で楽しい山歩きをお楽しみください!