【使用レビュー】デカトロンの登山用リュック「QUECHUA(ケシュア)」の30Lを試してみた

【デカトロン】様にリュックをご提供いただき記事を作成しています。


今回はデカトロンの登山用リュック「QUECHUA(ケシュア)」MH500 30Lの使用レビューを行います。

QUECHUA(ケシュア)MH500 30L
総合評価
( 4 )
メリット
  • 機能性が詰まっている
  • 他社のリュックに比べて安価
デメリット
  • サイズがSとLの2種類のみ
  • 独特なカラーバリエーション
目次

デカトロンとは?

参考:デカトロンfacebook

デカトロンとはフランス発のスポーツブランドで、登山やキャンプ用品をはじめ、スキー、サイクリング、マリンスポーツなど、多岐に渡ってスポーツ用品を開発・販売している企業です。

私の記憶では以前、デカトロンは兵庫県の西宮ガーデンズというショッピングモールに出店していましたが、現在はオンラインショッピングのみで手に入れられるブランドとなりました。

実際に西宮ガーデンズの店舗に足を運んだことがあり、ランニングウェアを購入したことがあります。

その時感じた印象としては、商品がいずれも低価格でお求めやすい価格だったと記憶しています。

QUECHUA(ケシュア)MH500 30Lのスペック

容量30L
重量S=1,200g、L=1,300g
サイズS、L
カラーLAUREL GREEN、ハニー
素材ポリウレタン
ポリエチレンテレフタレート
ナイロン

30Lの登山用リュックなので主な使用機会としては、日帰り登山や、1泊程度の小屋泊までなら対応できるサイズ感。

重量は比較的軽めで、サイズ・カラーは展開が少ない印象です。

QUECHUA(ケシュア)MH500 30Lの外観

正面には伸縮性の高いフロントポケットが備わっており、薄手の服などであれば入ります。

雨蓋を外せばドローコード式の入り口で大きなものの出し入れもしやすいです。

リュックの底のものを取り出しやすいように、フロント部分に大きく開くチャックがあります。

背面側はチェストベルト、ウエストベルト完備で、30Lサイズにしてはしっかりとした作りのウエストベルトが付いています。

またウエストベルトにはポケットがあり、大型スマホ(iPhone13ProMax)もすっぽり収まり、使い勝手良し。

背面パネルとリュック本体の間には空間があるため、通気性が高く長時間背負っていても熱がこもらず、蒸れにくい作りとなっています。

ハイドレーションにも対応しており、機能性の高さが伺えます。

雨蓋には衛生用品やヘッドライトを入れるのにちょうど良さそうなポケットもあり。

正面から見て右側の側面には伸縮性があるサイドポケットが2ヶ所あり。

上部のポケットは500mlサイズの水筒であれば問題なく入りますが、それ以上だとはみ出るかと思います。

行動中に水分補給するのなら上部よりも下部のポケットの方が取り出しやすいので、そちらを使うと良いでしょう。

トレッキングポールを装着することも可能です。

反対側にはサイドポケットが1つ。横からのタイプです。

底部にはレインカバーも完備。

もともと防水加工がされているので、小雨程度であれば出番はないかもしれませんが、レインカバー付属はありがたい。

専用レインカバーなのでサイズもピッタリ。背面側で括り付ける必要もなし。

レインカバーはリュックに固定されているので、切り離しはできません。

防水具合も確認。

しっかりと水をはじいています。

実測した重量は1.4kg(カタログ上は1.3kg)で、他社の同サイズのリュックと比べても同等か、もしくは少し軽いくらい。

デカトロン:ケシュアMH500 30L(Lサイズ)=1,400g(実測)
カリマー:リッジ 30プラス(Mサイズ)=1,490g
ミレー:サースフェー NX 30+5=1,500g

実際に登山で使ってみた

実際にQUECHUA(ケシュア)MH500 30Lを背負って登山に行ってみました。

持っていく荷物の重量はおよそ5kgちょっと。

一般的な日帰り登山はこんなものかと思います。

今回登るのは秋の岩湧山。

大阪府河内長野市にある、ススキで有名な登山スポットです。

岩湧の森に駐車し1時間半ほどかけて山頂を目指します。

私は身長180cmの胴長体型です。

使用したリュックのサイズはLサイズで、一番大きなサイズを使用させて頂いていますが、背負った感覚だと少し背面長の長さが足りないような感覚がありました。

Lサイズの適応身長が170cm以上という枠で一括りにされているので、180cm以上にも適したサイジングがあれば、嬉しいなと感じます。

とはいえ、足の長い人であればぴったりフィットするかもしれませんね。

朝日に照らされながら歩く山道は心が癒されます。

リュックの色味も自然と調和して良い感じですね。

車が小屋に突っ込んでいます。

しばらく放置されているような感じ、、、

この日は季節外れに気温が高く、汗をたくさんかきましたが、背面がメッシュパネルになっていて本体との間に空間が設けられているので背中が蒸れずに快適です。

最短ルートの急坂の道を登り続け、山頂と紀見峠方面の分岐に差し掛かりました。

ここまでくればあと少しで山頂です。

背の高さを越えるススキがいっぱい。

天気も良く、心地よい景観です。

標高897mの岩湧山山頂へ到着です。

もう少し西側にベンチがある広場があるのでそちらで休憩します。

平日なので人はまばら。

休日であれば人でごった返していることでしょうね。

和泉方面の山容。

ススキ越しに見る山々、街、大阪湾などなど。美しい景色です。

お昼休憩の後、来た道を戻って下山します。

往復3時間ほどの道のりですが、【QUECHUA MH500】は大きな不満なく、というか快適に使用することができました。

サイズ感も小さ過ぎず、大き過ぎずで日帰り登山にはちょうど良い感じ。

いままでは日帰り登山でアークテリクスのマンティスというリュックを使うことが多かったのですが、QUECHUA MH500の方が多機能で使いやすいので、今後はこちらをレギュラーで使っていこうと思います。


QUECHUA MH500のメリット・デメリット

QUECHUA(ケシュア)MH500 30L
総合評価
( 4 )
メリット
  • 機能性が詰まっている
  • 他社のリュックに比べて安価
デメリット
  • サイズがSとLの2種類のみ
  • 独特なカラーバリエーション

外観やスペックを確認し、実際に登山で使用してわかったQUECHUA MH500のメリット・デメリットを解説します。

メリット

まずはメリット
①機能性が詰まっていること
②他社の同等レベルのリュックに比べて安価

①防水加工、レインカバー付属、大きなウエストベルト、ハイドレーション対応、豊富なポケット数、背面メッシュなど、このリュックには登山をする上であると便利な多数の機能が備わっています。

これが決定的に足りない!というものがなく完成度の高いリュックに仕上がっています。

②また、他社の似たリュックが2万円台後半の価格帯なのに対して、このリュックは定価10,900円(2023年11月時点)と、非常に安価に購入することができます。

安いからと言って見た目が安っぽいわけではなく、質感も良いですし、機能性も先ほど述べた通り高いです。

価格比較(2023年11月時点)※税込み価格

デカトロン:ケシュアMH500 30L=10,900円
カリマー:リッジ 30プラス=28,600円
ミレー:サースフェー NX 30+5=28,050円

デメリット

①サイズがSとLの2種類のみ
②独特なカラーバリエーション

①実際に背負ってみた感覚として少し小さく感じたので、サイズ展開を広げて欲しい。

現在はS(170cm以下)とLサイズ(170cm以上)のみなので、S、M、L、XLサイズの4サイズ展開をしていただければ、多くの方にフィットするのではないかと感じます。

また、いま現在店舗がないため、試してみてからの購入ができない状況にあります。

そのため、ユーザーが購入を失敗しないためにもより自分の身体にフィットしたサイズ選びができると良いでしょう。

参考:デカトロン公式サイト

②登山で使用するリュックは目立つ色味の方が良いとは思いますが、落ち着いた色味を好む人も多いはず。

特に公共交通機関で移動するハイカーのみなさんにとって目立ちすぎる黄色は購入しづらいかも、、、

ベーシックな黒やネイビーなどのカラー展開があれば手が出しやすいかと思います。

総合評価と感想

【デカトロン】のQUECHUA(ケシュア)MH500 30Lは高機能でとてもコスパに優れたモデル。

これから登山をはじめようとする人には手が出しやすい価格帯ですし、機能性も十分。

ただし、180cmを越える高身長の人は背負い心地に少し違和感を覚えるかもしれません。

細かいサイズ設定とベーシックな色の追加がなされれば、個人的に言う事のないリュックだと感じました。

私自身は今使っているリュックとともに、QUECHUA(ケシュア)MH500 30Lを併用して、適材適所で使用していくつもりです。


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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
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