大阪からサンダーバードとレンタカーを使って”白山”へ登山!1泊2日の行程も紹介

2023年9月下旬、石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる日本百名山の”白山”へ登山に行ってきました。

雄大な景色、雲海、夕日、どれをとっても素晴らしく、心に残る体験ができましたので、その経験を共有したいと思います。

▼YouTubeにも動画をアップしています▼

目次

“白山”ってどんな山?

白山とは?

北陸地方の白山国立公園内の石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる山で、標高は2,702m。

日本百名山であり、富士山、立山とともに日本三霊山の一つにも数えられる。

山頂部は、御前峰(2,702m)、大汝峰(2,684m)、剣ヶ峰(2,677m)で構成されていますが、剣ヶ峰は立入禁止区域となっています。(2023年10月現在)

また山頂部には大小7つの湖があり、それらを巡るお池めぐりも見どころです。

白山へのアクセス

大阪から自動車で登山口まで向かうことも、公共交通機関を利用して向かうこともできますが、今回は特急サンダーバードとレンタカーを利用して行くことにしました。

参考:Google Map

電車と車の移動時間だけでいえば、3時間半から4時間ほど。

電車の待ち時間や、レンタカーの手続き等考えると、5時間ほどはかかるかと思います。

ちなみに大阪から別当出合駐車場まで自動車で向かう場合は所要時間4時間半ほど。

公共交通機関だけで行く場合はJR金沢駅、もしくはJR松任駅から白山登山バスへ乗車し計4時間半ほどかかります。

北陸新幹線金沢―敦賀間の開業のため、2024年春より特急サンダーバードは敦賀止まりとなります。

登山のスケジュール

私は大阪在住のため、朝から長距離を移動してそのまま登山開始するというのは体力的にきついと思ったので、初日は前乗りという形で福井県内を観光。

2日で登山行程をこなしたいのであれば、登山開始日の日の出前に大阪を出発すれば、私と同じような行程で進めることも可能です。

東尋坊に行ったり、8番らーめんを食べたり、ゆったりと過ごし、道の駅「恐竜渓谷かつやま」で車中泊。

「恐竜渓谷かつやま」はトイレが綺麗で、夜も休憩所に入れます。

また、道路の向かいにファミリーマートがあるので大変便利です。

翌早朝、道の駅を出発し8時ごろに別当出合駐車場に到着、登山開始。
(平日だったため別当出合に駐車できましたが、土日祝は7km手前にある市ノ瀬ビジターセンターに駐車しなければなりません。)

12時に白山室堂ビジターセンターへ到着。

御前峰まで登り、お池めぐりをして白山室堂で宿泊です。

3日目は、御来光を見に山頂の御前峰へ向かい、その流れで別当出合へ下山。

お昼過ぎには大阪へ戻っていました。

ルート紹介

行きは観光新道を通り白山室堂、御前峰、お池めぐりをし、砂防新道を使って下山するコースを歩きます。

別当出合から白山室堂

私が白山登山へ行ったのが、平日金曜日から土曜日にかけて。

平日は別当出合駐車場へ車を駐車できます。

帰りは土曜日で通行禁止期間になりますが、出るのは自由でした。

(例年、交通規制をしているのは7月から10月の間です)

駐車場から少し登って別当出合。

バスで来るとここまで送ってくれるみたいです。

登山届を書いて投函し、下山届のカードを事前にもらっておきます。

飲料水あり。そのまま飲むのに抵抗がある人は濾過装置付きの水筒がおすすめ。

カタダインのビーフリーはゴム臭さもなく、飲み終わったらコンパクトに畳めて浄水能力も高く汎用性が高いです。

防災用にも良いと思います。

白山室堂まで4時間ほどの間トイレがないので用を足して出発。

行きは観光新道から。

砂防新道の方が歩きやすかったので、少しでも体力を温存したいという人は、そちらを通る方がおすすめです。

木が倒れている箇所があります。

はじめの方はけっこう登るので気を引き締めていきましょう。

カタツムリがめちゃくちゃデカい!

岩の下をくぐって進みます。

別当坂の分岐を過ぎると視界が広がり眺めが素晴らしい。

殿ヶ池避難小屋で休憩します。

眺めが良い道のりですが、陽を遮る木々がないので夏場は大変かも。

避難小屋の中はとても綺麗でした。

平日なので貸し切り。

山肌が黄色がかっていて秋を感じます。

黒ボコ岩。

砂防新道と観光新道の合流地点でもあります。

弥陀ヶ原と呼ばれる一帯。

歩いていてむちゃくちゃ心地よい。

天気にも恵まれ最高の登山道です。

少し登って振り返ってみると壮大な景色が。

左手には別山。その奥には雲海。

登山をしていると早朝に雲海を見ることはありますが、昼間に観ることはほとんどありません。

琴線に触れるこのような景色を見ることが登山の醍醐味ですよね。

12時に白山室堂へ到着。

本日は室堂宿泊ですが、チェックインが13時からなのでベンチに座ってお昼ご飯を食べます。

建物内部は撮影許可を取っていないので割愛します。

チェックインしたら御前峰へアタック。その後はお池めぐりです。

お池めぐりは2時間ほどの道のり。

紅葉越しの室堂。

山肌を登り山頂へ。

室堂から40分ほどで山頂「御前峰」へ到着。

アルプスと違い、この辺りに同程度の標高の山がないため遠くまで見渡せ、天気が良い日は北アルプスの槍ヶ岳などを眺めることができます。

お池めぐり

ここからは山頂付近にある池?湖?を巡って大汝峰を目指します。

写真中央にあるのは翠ヶ池。

正面に見えるのが大汝峰。

見晴らしが良さそうですね。

翠ヶ池の近くまで来ました。

みどりというかめっちゃ青いです。

お池めぐりだけなら大汝峰は行かなくても良いですが、せっかくなので向かいます。

大汝峰:標高2,684m

この場所はひらけているので休憩にはもってこいです。

大汝峰から見た景色。

翠ヶ池とその上が剣ヶ峰。その右が御前峰です。

剣ヶ峰は現在立入禁止になっています。

むかしむかし、泰澄大師という僧が毒蛇を閉じ込めたと言われる千蛇ヶ池。

万年雪だそうです。

壮大に広がる景色。

標高2,000mとは思えない雰囲気です。

澄み渡る空、広がる雲海。

天上の国にやって来たような感じです。

この場所は夕日がきれいに見えそうなので、後ほど戻って参ります。

室堂まで戻ってきました。

白山雷鳥荘は個室棟ですね。

私はお酒が飲めませんので、C.Cレモンで一杯やります。

もうすぐ夕食です。

室堂宿泊

夕食はお魚とハンバーグを選べましたので、ハンバーグを頂きました。

ご飯とみそ汁はおかわりOK!

夕食を食べ終え、眺めの良い場所まで戻って参りました。

雲海がより一層際立って見えます。

夕日と雲海が美し過ぎました。

ずーっと見ていられます。

なんにも考えず来ましたが、この日は中秋の名月だったようで、お月様がめちゃくちゃデカかったです。

写真では大きさがわかりづらいですね。

この後、宿に戻って就寝です。

平日という事もあって宿泊者が少なめで、真横に誰かが来ることもなく快適に眠ることができました。

毛布も3枚用意されていたので寒さも感じず過ごせました。

衛生面が気になるという方はインナーシュラフを持っていくと良いでしょう。

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また、トイレがめっちゃキレイなので女性でも安心して泊まれると思います。

御来光

室堂に泊まったら御来光を見なければなりません。

日の出が5時40分ごろだったかな。

なので、それに合わせて4時半起きです。

陽が出るまで激さむでしたが、日の出とともに暖かくなってきました。

辺りがオレンジ色に変わってきて、雲海も抜群にキレイです。

20人くらいは同じ空間にいたでしょうか。

みなさん声を上げて感動されているようでした。

名残惜しいですが、時間があまりないので荷物をピックしに室堂に戻ります。

早朝で気温が低く、空気が澄んでおり遠くの方まで見渡せます。

白山室堂から別当出合

室堂から流れるラジオ体操の音楽を聴きながら下山します。

黒ボコ岩まで来た道を戻ります。

黒ボコ岩を左に進み、砂防新道で下っています。

石階段をクネクネ下ります。

甚之助避難小屋。

この日は土曜日なのでどんどん人が登ってきます。

中飯場を過ぎ、もうすぐ別当出合。

最後に橋を渡れば完走です。

別当出合まで戻ってきました。

けっこう急ぎ目で下って来たので2時間ほどで下山できました。

下山届を提出して今回の登山は終了です。

初チャレンジの白山登山でしたが、お天気にも恵まれ最高の登山となりました。

雄大な景色、雲海、夕日、朝日、いずれも琴線に触れる、忘れることのない体験ができましたので、この記事をご覧の方々にもぜひ”白山登山”にチャレンジしていただければと思います。

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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
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