2024年10月某日、丹波篠山市にある多紀連山に登山へ行ってきました。
多紀連山は御嶽(793m)で西ヶ嶽(727m)、小金ヶ嶽(725m)の3つの峰が中心となっており、今回はそのうち御嶽と小金ヶ嶽を歩いてきました。
道が整備されていて歩きやすい御嶽、岩場や鎖場がありアクティビティ感覚で楽しめる小金ヶ嶽。
とてもバラエティーに富んだ登山道ですので、こちらの記事を参考に多紀連山にチャレンジしてもらえればと思います。
多紀連山はどんな山?
多紀連山は、京都府から丹波篠山市、丹波市に広がる標高500m~700mの山々の総称で、「多紀アルプス」とも呼ばれています。
主な山は御嶽(793m)、西ヶ嶽(727m)、小金ヶ嶽(725m)。
多紀連山は自然公園として保護されており、珪岩でできた急な地形や豊かな植生が特徴です。
シャクナゲやツツジ、紅葉など四季折々の自然が楽しめ、山頂からは六甲山や淡路島を見渡すことができます。
多紀連山へのアクセス
多紀連山登山者駐車場へは自家用車でのアクセスがおすすめ。
自家用車でのアクセス
【大阪からのアクセス】
阪神高速11号池田線と国道173号線を経由して「多紀連山登山者駐車場」まで向かいます。
所要時間は1時間30分ほど。
駐車場は無料で、約50台ほど停めることができます。
公共交通機関でのアクセス
「JR篠山口駅」から乗り合いタクシーに乗って「火打岩」の停留場へ。
事前予約が必要で乗車賃は500円。
普通にタクシーに乗るよりもかなりお得なので乗り合いタクシーを利用しましょう。
今回通ったルート
「多紀連山登山者駐車場」を起点に一度南に下り、時計回りに多紀連山を周るコースを歩きました。
所要時間はおよそ5時間ほど。
09:45 | 多紀連山登山者駐車場 |
10:30 | 鳥居堂跡 |
10:55 | 大岳寺跡 |
11:30 | 御嶽 |
12:30 | 大たわ |
13:20 | 小金ヶ嶽 |
13:40 | 福泉寺跡 |
14:30 | 多紀連山登山者駐車場 |
御嶽から西に1時間ほど歩けば西ヶ嶽ですが、今回は省略しました。
ルート解説
今回通ったルートを写真付きで解説します。
多紀連山登山者駐車場から御嶽
およそ50台停められる無料の駐車場。
丹波篠山市の中心地からも近く、道中で狭い山道を通る必要もないのでアクセスは良好です。
車で通って来た道を500mほど戻り、右に曲がって民家の方へ。
初見ではわかりづらいですが、民家のあいだが登山口となっています。
看板があるので見落とさないよう注視しましょう。
野生動物の侵入を防ぐ策を越えます。
木々のあいだの階段をしばらく登り続けます。
けっこう急な傾斜なので、いきなりですが頑張りましょう。
分岐点まで登ると、しばらくは傾斜の少ないなだらかな道が続きます。
鳥居堂跡です。
文字がかすれていて説明文が読めません。
倒木を越えて進みます。
大岳寺跡。
大岳寺は過去、丹波修験道の中心地で、一時期は奈良県の吉野大峰山よりも栄えたとされています。
1482年に大峰側から登山の催促(登山させろ的な?)があったが応じなかったため、吉野の山伏ら300人によって滅亡させれたそう。
物騒な時代ですね、、、
岩場を登ります。
そこまで難易度の高い岩場ではありません。
登りが続き息も上がりますが、ひらけた景色を見ながら頑張りましょう。
山頂少し手前に休憩所と簡易トイレがあります。
簡易トイレはロープで巻かれていて使用不可。
御嶽の山頂に到着。
300度くらいは見渡せます。
周りに標高の高い山がなく遠くの方まで見渡せて気持ちのいい景色が広がります。
西の覗展望所が700m先にあるようですが、今回はスルーしました。
次回は西に進んで西ヶ嶽まで行ってみようと思います。
標高793mの御嶽は、東西に分かれた2つの峰が特徴で、西側が最高峰です。展望が素晴らしく、周辺の山々を一望できます。修験道の歴史を持ち、山伏による山開きが毎年行われています。
山頂はひらけた場所なので10数人くらいならゆっくりできそう。
この日は人が少なかったので、ど真ん中で昼食。
台湾メシ「ルーローハン」を頂きます。
ルーローハンは日清食品のカレーメシ系ラインナップですが、こっちの方がおいしい。
御嶽から小金ヶ嶽
次に小金ヶ嶽を目指すため、一旦”大たわ”まで下ります。
“大たわ”に到着。
駐車場があって数台停まっていましたが、こちらは「フォレストアドベンチャー・丹波ささやま」の駐車場だと思います。
こちらから御嶽と小金ヶ嶽にアタックするのが効率良さそうですが、登山者は大人しく多紀連山登山者駐車場に車を停めましょう。
トイレあり。
今回の登山ルートで唯一のトイレです。
「フォレストアドベンチャー・丹波ささやま」では吊り橋的なアトラクションやトランポリンなど子どもから大人まで楽しめそうな施設です。
お子さんに自然体験させるにはとても良いかも。
山頂に向けてしっかり登っていきます。
写真中央の山が小金ヶ嶽。
山頂手前は岩場、鎖場が続きます。
登山に不慣れな方にはけっこうハードだと思うので、挑戦される際は心して挑戦してください。
滑り止め付きの手袋があった方が良いです。
標高725mで、アルペン風の山容が特徴。奇岩が露出し、急な尾根や鎖場があり、登山には注意が必要です。展望も良く、修験道場としての歴史を持っています。
山頂に到着。
さきほど訪れた御嶽も見えますし、南には六甲山、西には白髪岳、笠形山など兵庫県の有名な山々を見ることができます。
少し木々が邪魔ですが、御嶽方面。
小金ヶ嶽から多紀連山登山者駐車場
南下して山を下っていきます。
丹波篠山の町は田舎過ぎず、栄え過ぎもせずちょうど良い雰囲気です。
沢沿いを歩きます。
がっつり倒木あり。
害獣対策の柵を越えると舗装道路に出ます。
道路に出て左側を見ると、なにやら立派な建物(写真中央)が。
この場所を訪れたときは知らなかったのですが、後々見ると「丹波篠山囲炉裏料理 いわや」という料理屋さんがあって、とても人気があるようです。
ぼたん鍋などの郷土料理が味わえるようです。
しっかりしたお値段ですが、登山を終えたご褒美に良いかも。
食事処はスルーで南下します。
右に大きく曲がって駐車場へ。
無事、駐車場に戻ってきて登山終了です。
歩き始めてゴールまでの所要時間はおよそ5時間(お昼休憩含む)。
お天気にも恵まれ気持ちの良い登山でした。
平日に訪れたこともあり登山客は少なかったですが、地域の方には人気の登山スポットみたいなので、土日に来るともっと賑わってそうですね。
多紀連山を登山しての感想
今回は丹波篠山市の多紀連山を登山しました。
御嶽までの道のりは手入れがされていて、急な登りはあるものの歩きやすい道が多かった印象です。
そのため山登り不慣れな方でも楽しんで登れそう。
一方で小金ヶ嶽は鎖場があるので難易度は少し上がります。
中級者レベルは楽しめそうですが、不慣れな方はベテランに同行してもらうのが良いかもしれません。
小金ヶ嶽が不安な方は”大たわ”で南下してそのまま登山を終えるのもありです。
全体の印象としては、山頂付近から見る景色が素晴らしいので良い登山スポットだと感じました。
次回は西ヶ嶽も含めたフルコースにチャレンジして、多紀連山を満喫してみようと思います。
今回の登山で使用したアイテム
▼【サーモス】山専ボトル750ml▼
▼【カタダイン】ビーフリー1L▼
▼【パーゴワークス】フォーカス L▼
▼【Canon】R6▼
▼【Canon】RF16mm F2.8 STM▼
▼【RODE】WIRELESS ME▼
▼【Ulanzi】MT-44▼