今回は兵庫県の加西アルプスに行ってまいりました。
加西アルプスの情報や、登山に行った際のアクセス方法や、ルートガイドを写真付きで解説していますので、加西アルプスへ行かれる際は参考にしていただければと思います。
加西アルプスってどんなところ?
加西アルプスは兵庫県加西市にあるご当地アルプスで、善防山から笠松山などの岩陵帯のことを指します。
善坊山だけ登るコース、笠松山だけ登るコース、縦走コースとバラエティに富んだ登山コースのなかから自分のレベルに合ったコースを選ぶことができます。
アルプスと呼ばれるだけあって、岩の尾根や、吊り橋、鎖場など、登山者は飽きることなくハイキングができます。
加西アルプスへの行き方
公共交通機関でのアクセス
【大阪駅から】
JR東海道・山陽本線で加古川駅
JR加古川線で粟生(あお)駅
北条鉄道で法華口駅まで
速いのは上記した交通手段ですが、阪急神戸線と神戸電鉄で粟生駅まで行くこともできます。
時間はかかりますが、阪急と神戸電鉄の方が安上がりです。
粟生駅から北条鉄道に乗る際の注意点。
北条鉄道での支払いは現金のみです。
ICOCA、SUICA等は使えませんので注意が必要。
粟生駅は始発駅ですので乗車の際、乗車券は必要なく降りるときに現金を車掌さんに渡します。
途中の駅から乗る場合は、車内で乗車券を取り、支払いの際に一緒に渡します。
自家用車でのアクセス
加西アルプスの駐車場は複数あります。
笠松山、善坊山に近い駐車場が良ければ古法華自然公園駐車場、もしくは古法華寺駐車場がおすすめ。
善坊公民館横の王子皿池公園にも駐車場があります。
駅から登山を楽しむのであれば法華口駅、播磨下里駅にも駐車場有。
いずれの駐車場も無料で利用できます。
加西アルプス登山に必要な道具
加西アルプスには鎖場と岩場があるので滑り止め付きの手袋を持っておくと良いでしょう。
また、登山コースが複数存在するので登山マップ、もしくはYAMAPなどのGPSアプリを使用しましょう。
初心者向けのおすすめコース
私が今回歩いた法華口駅から善坊山、笠松山を踏んで播磨下里駅のコースだと4時間以上かかったので、初心者の方には少し長い距離だと思います。
短い距離で岩場や鎖場を楽しみつつ、景色も堪能したいのなら、古法華寺駐車場を起点に笠松山、吊り橋を一周するコースをおすすめします。
歩行時間は1時間から1時間半ほどで歩けそうです。
縦走ルートを解説
加西アルプスには、今回歩いた以外にもいくつも歩けるルートがありますので、ぜひ地図を手に取って自身でもルート作成してみてください。
法華口駅から善坊山本丸登山口
法華口駅に到着したら線路を渡り西側へ。
こちらの駅は無人駅で、電車の本数が少なく、1時間に1本です。
乗り遅れると大幅に行程がズレるので注意しましょう。
駅にお手洗いあり。
事前に調べた情報では、駅舎にあった人気のパン屋さんが閉店し、新しく「今屋のハンバーガー」というお店ができたそう。
こちらも人気なようで、開店前から10人ほどの方が待っていました。
パンであれば買って山頂で食べるという楽しみが増えたのですが、バーガーはザックの中で潰れるので厳しそう。
法華口駅を出発。
グルっとUターンして田んぼ道を進みます。
セブンイレブンが近くにあるので買い出しはココで済ませておきましょう。
田んぼ道をまっすぐ進みます。
下里川を渡って右。
さらに進んで突き当りを右。
ため池のあいだを進んでも道は繋がっていますが、まっすぐ進む。
下里小学校北の交差点を渡り、登山口から山に入ります。
善坊山本丸登山口から善坊山
少し進むと害獣対策の柵があるのでカギを開け進みます。
カギの締め忘れに注意。
まずは善坊山を目指して登っていきます。
50分ほどで200m登ります。
登りはじめは木々の間を進みますが、しばらくすると見晴らしの良い岩稜帯に出ます。
逆側を見れば加西市内、播州平野が見渡せます。
ゴツゴツした岩場をロープも駆使しながら登っていきます。
急な登りを終えて、善坊山方面へ。
善坊山の標識はないですが、烏帽子岩と書かれた方面へ。
法華口駅から1時間半ほどで善坊山山頂へ到着。
広場になっているので昼食をとるならこの場所が良いかもしれません。
眺めは良く晴れていれば六甲山が見えるそう。
この日はガスっていたので、うっすら見えるくらいでした。
善坊山から笠松山
次は笠松山を目指して歩いていきます。
山の標高は低いですが、立派な山々が並んでいるのでアルプスの名に恥じない山容です。
吊り橋を渡って笠松山へ行くので一旦下ります。
左に行けば周回コースですが、吊り橋を渡りたいので右へ。
短い吊り橋ですが、スリルがあって楽しかったです。
歩いていると少し揺れます。
急坂を登ります。
地面が濡れているときは転倒注意。
向かって左からグルっと一周したのち、ここから下山していきますが、とりあえず笠松山へ。
一旦下って古法華寺の駐車場付近へ。
正面の建物がトイレで、その奥が駐車場。
私は利用しませんでしたが、近くにいた女性が「トイレが意外とキレイでペーパーもあった。」と言っていました。
この場所は大河ドラマの撮影地らしいです。
舗装道をしばらく進むと山頂東屋と書かれた看板があるので、それに従い右へ。
15分くらい登ったら東屋に着きます。
しかし、笠松山の山頂に行くには少し戻ったところを曲がらないといけません。
笠松山の展望台(山頂)に到着です。
標高は244m。
大人数が休憩できるところではないですが、360度の眺望があるのでゆっくりしたい気分。
展望台からは善坊山はもちろん、晴れた日は淡路島、明石海峡大橋が見えるそうです。
辺りに高い山がないので遠くの方まで見渡すことができます。
笠松山から播磨下里駅
景色を堪能したので下っていきます。
再度、吊り橋方面へ。
本当は橋の下に出たかったのですが、わからなかったので吊り橋を渡ります。
吊り橋を渡って左へ。
少し進むと下山道があるので左。
山道から出てきました。
加西市立善防中学校のグラウンドが見えるので、そこを右。
道なりに歩いてダイハツの看板が見えたら、そこを左。
しばらくすると北条鉄道の線路に出るので、そこを越えたら播磨下里駅です。
ほとんどの時間帯で電車は1時間に1本。
1本乗り遅れるとかなりの時間ロスになるので、電車の時間はあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
今回は兵庫県にある「加西アルプス」へ登山に行ってきました。
標高は低く250mほどですが、岩場あり、鎖場あり、360度の展望ありで満足のいく登山スポットだと感じました。
また、登山ルートがたくさんあるので、自身のスキルやコンディションに合わせた登山計画が立てられるのも良い点です。
電車でアクセスもでき、多くの方におすすめできる山ですが、鎖場や岩場があるので縦走コースなどは中級レベルの登山道となりそうです。
登山に不慣れな方で、加西アルプスに初めて行かれる場合は、ベテランの方に案内してもらうのが良いかもしれません。
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