関西の山は標高が低い?
登山をする方ならご存知のことでしょう。
そうです、関西に存在する山は関東の山と比べると標高が低いです。
(明確にどこからを関東、関西とするかは難しいが、この記事では近畿地方から西を関西と定義します。)
関東には富士山をはじめ3,000m級、2,000m級の山々が多数存在します。
というか、関西には2,000m以上の山は存在しません。
対して関西は愛媛県にある石鎚山がもっとも高く標高は1,982m。
わずかに2,000mには届きません。
私は生まれも育ちも関西で、登山を始めてから10年ほど経ちますが
「近くに2,000m、3,000mの山があればなー」なんて思って、関東への憧れを持ったりしております。
標高の高さだけが山の良さではない
私と同様に、この記事をご覧の方のなかには
「関西の山は標高が低いからなー」
「やっぱり登るんだったら日本アルプスだよなー」
こんな風に思っておられる方も少なからずいることでしょう。
しかし、「山の良さ=標高」でしょうか?
もちろん高い場所から見る景色は圧巻ですが、その山の良さは決して標高だけでは表せませんよね。
例えば私が以前行った大阪の南部にある「紀泉アルプス」は標高400mほどの山からなる
ご当地アルプスなのですが、そこの縦走路から見る大阪湾や淡路島、遠くは明石海峡大橋は
とても綺麗に見えて「気軽にこんな景色が見れて気持ちがいいなー」なんて感じました。
このように標高の低い山であっても素晴らしい景観が見られるわけです。
とはいえ、
「それでも関西の中で高い所まで登山したい!」
という欲張りなあなたへ、関西の中では標高が高い1,500m以上の山をご紹介いたします。
1,500m以上のおすすめ登山スポット7選
今回は当ブログ管理人のワタクシが実際に行ったことのある山から、独断と偏見でおすすめの山を7つピックアップしました。
どの山も甲乙つけがたいくらい素晴らしい山で一度は行っていただきたい山ですので、順位をつけるのではなく、順不同でお届けいたします!
まずはお近くの山からチャレンジしてみてくださいね。
関西で標高No.1「石鎚山」
所在地・・愛媛県
標高・・・1,982m
西日本最高峰で日本百名山の1つ。霊山としても有名な山。
西日本最高峰の山、石鎚山。
霊山としても知られており、富士山、立山、白山、大峰山、釈迦ヶ岳、大山とともに日本七霊山に数えられ、信仰の山として崇められている。
登山道に全国的にも珍しい鎖場があることも有名で、鎖場を求めてやってくる人も少なくありません。
もし、鎖場を登るなら滑り止め付きの手袋は用意した方が良いでしょう。
ホームセンターに売ってあるものでOK。
自信のない方はすべての鎖場に迂回路が設けられていますのでご心配なく。
石鎚山のなかでも最高峰が天狗岳と呼ばれる場所で尖った岩場を歩かなくてはいけません。
危険な個所もありますで、風の強い日や自信のない方は石鎚山の山荘辺りでストップするのが良いでしょう。
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気軽に登山を楽しめる「剣山」
所在地・・徳島県
標高・・・1,955m
日本百名山。リフトがあるので気軽に山頂へ行くことができる。
剣山は登山に不慣れな方、体力に自信のない方にもオススメの山です。
1,955mの高山ながらリフトがあり、山頂近くまでリフトで行くことができます。
山頂は高山植物を守るため、遊歩道が整備されていてその様子もまたキレイ。
剣山山頂から次郎笈と呼ばれる隣の山へも行くことができます。
次郎笈へ至る道のりはとても展望が良く、せっかく剣山へ来たのなら
ぜひ通ってもらいたい道のりです。
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山頂から眺める日本海は絶景「大山」
所在地・・鳥取県
標高・・・1,729m
日本百名山。伯耆大山とも呼ばれ山陰地方の中央にそびえ立つその山容は圧巻。
大山隠岐国立公園の中心にある大山は中国地方最高峰の標高を誇ります。
日本海に面することもあり気象条件は厳しく、雲のない晴れ渡った大山はなかなかお目にかかれません。
私が実際に訪れたときは、9合目まで晴れていたのですが、いざ山頂へ行くとガスがかかっていて眺望はなし。
しかし、また少し下ると快晴の空が広がっているというような状態でした。
なんとも気難しい山ですね(-_-;)
しかし、晴れ間から見える日本海は圧巻の景色でしたし、独立峰としてそびえ立つその様は富士山を連想させるような荘厳な印象を受けました。
中国地方の王者「大山」へぜひチャレンジを!
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スノーハイクで有名な「氷ノ山」
所在地・・兵庫県、鳥取県
標高・・・1,510m
天然記念物のイヌワシが生息。自然環境は近畿地方トップレベル。
スキー場として人気の氷ノ山。
登山スポットとしても大変人気があり、1年中を通して登山客から愛されています。
おそらくスノーハイクをする方が多い山だからだと思いますが、避難小屋の多さが印象的な山です。
私が登った兵庫県側からのルートでは4つも小屋があり、これだけ多いと寒さに凍えながら食事をする必要もなさそうですね。
氷ノ山の中で私のもっともお気に入りスポット「山頂へと続く木の階段」です。
木の階段・緑・小屋・青空、なんともオシャレな場所です。
山頂からの景色、尾根を歩きながらの景色
どれをとっても美しい山なので”氷ノ山”とてもオススメです!
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近畿地方最高峰「八経ヶ岳」
所在地・・奈良県
標高・・・1,915m
八経ヶ岳を含む大峯山は日本百名山。近畿地方最高峰。
八経ヶ岳は近畿地方最高峰の山です。
近畿に住んでいるハイカーさんなら一度は
「近畿 最高峰」
と検索したことがあるのではないでしょうか?
近畿地方最高峰の名に恥じず、山頂からは大峯山系の山々を眺めることができ条件が整えば富士山も見えるとのこと。
富士山までの距離なんと400km以上!
八経ヶ岳の山頂は上の写真の通り狭いので、大勢の人が留まっていられません。
平らな部分も少ないのでゆっくり昼食をとるには不向きかもしれませんね。
行者還トンネル西口から登山を開始するなら八経ヶ岳までに弥山を通ることとなるので、コチラで休憩をとるのも良いかと思います。
7月には天然記念物のオオヤマレンゲも見れるので、ぜひその時期に訪れてはいかがでしょうか
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山頂にある釈迦如来像は存在感抜群「釈迦ヶ岳」
所在地・・奈良県
標高・・・1,800m
山頂に釈迦如来像が鎮座しているのが印象的な山。
全国にいくつもある釈迦ヶ岳という名前の山ですが、今回ご紹介するのは奈良県にある釈迦ヶ岳です。
釈迦ヶ岳は尾根を歩く際に視界がとても開けていること、山頂に鎮座する釈迦如来像、そこから見える見える360度の大パノラマがとても印象的で、私が登った山の中でも強く記憶に残る山です。
釈迦ヶ岳には千丈平というテント場(野営地)があり宿泊したことがありますが、その時に山頂から見た夕日はいまだに鮮明に記憶しています。
釈迦如来像と夕日のシンクロはなんとも美しく神秘的でした。
ただしアクセスは悪く、隣の県にも関わらず大阪から釈迦ヶ岳の登山口「太尾登山口」まで3時間かかります。
その上登山口が近づくに連れ落石もありますので注意が必要です。
とはいえ、アクセスが悪いことを帳消しにするくらい素晴らしい山なのでぜひチャレンジしてみてください。
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ハイキング感覚で日本百名山へ行くなら「日出ヶ岳」
所在地・・奈良県、三重県
標高・・・1,695m
日本百名山。大台ヶ原の駐車場からハイキング感覚で日出ヶ岳へ行くことができる。
日出ヶ岳という名前に聞き覚えがない人も「大台ヶ原」は聞いたことがあるのではないでしょうか。
日出ヶ岳とはその大台ヶ原にある山なのです。
大台ヶ原は東大台と西大台に大別されます。
日出ヶ岳は東大台にあり、他にも大蛇嵓や正木峠などの見ごたえのある景観があります。
なんといっても大台ヶ原の良い所は、大台ヶ原ビジターセンターへ車を停めて、ほとんど高低差なくハイキング感覚で歩くことができることです。
東大台を一周しようとすると4時間ほど時間がかかりますが、山歩きに不慣れな方でも休憩を取りながらであれば、十分に歩ききれる場所ですので大台ヶ原はとてもオススメです!
ちなみに西大台は原生的な雰囲気を残すため標識等は最小限しかなく、立ち入る際は事前に申請手続が必要となりますのでご注意を。
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