2022年3月28日に発生した斜面崩落により弥山・八経ヶ岳への登山口である「行者還トンネル西口」へ続く国道309号線が通行止めとなりました。
復旧の目途は立っておらず、しばらくの間は「行者還トンネル東口」に車を停車し
弥山・八経ヶ岳へ登るルートを使うことになりそうです。
追記※2022年10月7日に復旧が完了し開通したようです。
6月初旬、実際に「行者還トンネル東口」から弥山・八経ヶ岳へ登ってきましたので
その際のアクセス・ルートを解説します。
▼西口からのアクセスはこちら▼
通行止め区間(※追記あり)
▽追記※2022年10月7日に復旧完了したようです。
アクセス
【大阪からのアクセス】
公共交通機関で行く場合、近鉄下市口からバスに乗り天川川合で下車。
そこから歩いていくことになりますが
距離が長く登りだけで6時間ほどかかるそうです。
弥山小屋で1泊するのであれば天川川合からの登山もありですが
日帰りは難しそうです。
今回のタイムスケジュール
トイレの有無
今回の登山ルートで使用可能なトイレは「弥山小屋」のみです。
加えて登山口へのアクセスも悪く近くにコンビニなどはありません。
もっとも近くで普通に使えそうなのは「道の駅 杉の湯川上」で行者還トンネル東口から40分ほどの距離にあります。
ルート解説
行者還トンネル東口~出合
行者還トンネル東口の様子。
フェンスが建てられており進入できないようになっています。
登山口へはトンネル左手から向かいます。
トンネルの反対側には車がたくさん。
土曜日の9時前くらいでこの様子です。
ちなみにまだ奥にも車が数十台は停まっていました。
駐車場がないのでこのように路肩に寄せる形になります。
トンネルから3分ほどで登山口です。
まずはひらけた道を進みます。
少し下ってくると、一ノ峠方面への看板が出ているので
大きな道をそれ山道に入っていきます。
看板が小さいので見落とさないようにしましょう。
しばらくは登りが続きます。
今回の登山道はこの辺りと聖宝ノ宿跡を越えたあたりが登りのピークとなります。
大峯奥駆道・弥山方面へ。
登りが落ち着くと、晴れ晴れとした景色が迎えてくれます。
写真では確認できないかもしれませんが、奥の山のピーク部分に弥山小屋が見えます。
このように見るとめちゃくちゃ遠く感じますね。
しばらく眺めの良い、開けた平坦道を歩きます。
出合に到着。
行者還トンネル西口の登山道とこの場所で合流です。
いまは309号線通行止めの影響で登山道は封鎖されています。
出合~弥山小屋
看板に従い弥山を目指します。
弁天の森・聖宝ノ宿跡を越えると弥山に向けて登りが始まります。
ちなみに、いま通っている道は大峯奥駆道という歴史ある道で、和歌山県の熊野から奈良県の吉野までを結ぶ修験道の修行の道です。
全長はおよそ170kmあるそうで世界遺産の一部にもなっています。
大峯奥駆道を縦走しようとすると約1週間ほどかかるそうです。
木の階段が続きます。
途中で絶景スポットありです。
弥山小屋まではあと少し。
友人が写真を撮っている私を撮ってくれました。
出合の手前で見たときはとても遠く感じましたが弥山小屋に到着です。
登山開始からここまで3時間。
天気が良く景色が良かったので疲れも少なく登ってくることができました。
弥山小屋~八経ヶ岳
弥山小屋には避難小屋があり宿泊可能です。
この日もツアーの団体さんが宿泊するそうで賑わっていました。
テントを張っている方もいましたね。
私はお昼休憩を取ります。
弥山・八経ヶ岳はこの季節とてもコバエ?蚊?のような虫がとても多く食事をとるにも一苦労です。
荷物に余裕があれば虫よけスプレーなどを持って行くと良いでしょう。
弥山の看板はとても立派なので写真はマストです。
弥山小屋から少し登ったところに弥山神社があり、そこが弥山の最高峰になります。
写真は山頂付近から八経ヶ岳を撮ったもの。
いまから八経ヶ岳山頂を目指します。
弥山小屋の前まで戻ると八経ヶ岳への道があるので進みます。
一旦、弥山と八経ヶ岳の間の鞍部まで下り、そこから八経ヶ岳の山頂へ。
時間はだいたい片道30分くらいです。
害獣対策の網があるので越えていきます。
開けたら必ず閉めましょう。
時期は少しずれますが、鞍部の辺りに7月初旬から中旬にかけて天然記念物のオオヤマレンゲが咲きます。
写真は昨年私が撮影したもの。
雨の多い季節ではありますが、時期を合わせて景色とオオヤマレンゲを一緒に見に行くのも良いですね。
オオヤマレンゲはけっこう大きいので見ればすぐにわかります。
標高…1,915m
所在地…奈良県吉野郡天川村・上北山村
近畿地方最高峰の山で日本百名山にも選出されている名山。
視界の良い日には富士山が見え、夜には大阪湾や神戸まで見渡すことができる。
いよいよ近畿地方最高峰の八経ヶ岳山頂です。
少し遅めの出発だったからか、私が山頂に付いたころには1人しかおらず山頂で快適に過ごすことができました。
看板左手に映っているのは明星ヶ岳です。
明星ヶ岳からの眺めもキレイらしいのですが、時間に余裕がなく行けたためしがありません。
八経ヶ岳山頂から見た弥山小屋。
30分歩いただけなのにかなり遠くに感じます。
ゆっくりくつろいだので弥山に戻り下山します。
道順は来たルートとは同じなので割愛させていただきます。
総括
今回、登山にかかった時間は休憩込みで約8時間。
登山開始時と弥山の手前は登りが続きますが
登山を何度か経験している方であれば十分登り切れる山だと思います。
アクセスが悪く、車で山道を数十分走らないといけないし行者還トンネル西口が使えないのが痛いですけども、それらを乗り越えれば絶景と近畿最高峰に登ったという記録が手に入りますから、ぜひ皆さんにも挑戦していただきたいと思います。
次回は明星ヶ岳まで歩きます!
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