みなさんは日本で一番高い山をご存知でしょうか?
そうです、「富士山」ですよね。
では、近畿地方で一番高い山は?
「、、、、、、」
ご存知ない方が多いのではないでしょうか。
登山好きでもない限り知らなくて当然だと思います。
答えは「八経ヶ岳」です。
名前を聞いてもピンとこないかもしれませんね。
この記事では「八経ヶ岳」について実際に登山した経験を元のご紹介させていただきます。
八経ヶ岳とはどんな山?
八経ヶ岳は大峰山系に属する山で、その中でもっとも標高の高い山です。
大峰山系は『日本百名山』に選ばれており、その主峰である八経ヶ岳は近畿を代表する山なのです。
近畿最高峰から眺める景色は抜群で、晴れた日には大阪湾や神戸の夜景、富士山が見えることもあるようです。
天然記念物の「オオヤマレンゲ」が自生していることでも有名で、毎年7月初旬から中旬にかけてオオヤマレンゲを求めて多くの写真家が訪れます。
アクセス
車でのアクセス
国道309号線沿いにある「行者還トンネル西口駐車場」からのアクセスが一般的です。
大阪からだと2時間少々。
登山口から手前数kmは大変道幅が狭くなっていますので走行注意です!
また、落石の可能性もありますので十分に気を付けてください。
公共交通機関でのアクセス
電車とバスを乗り継いで八経ヶ岳へ行くことができますが、ロングトレイルとなりますので日帰り登山はあまりオススメできません。
体力に自信のある方、弥山小屋に宿泊される方はご参考ください。
大阪駅から天王寺駅まで行き、そこからは近鉄電車で「下市口駅」へ。
下市口から「洞川温泉行」のバスで「天川川合バス停」で下車し、登山口へ向かう。
登山口がわからなければ総合案内所で聞くと良いでしょう。
土日祝なら
下市口から8:20発の洞川温泉行バスに乗り天川川合へ、下山後は、また天川川合から18:12の大淀バスセンター行に乗り下市口駅へ戻るというルートが考えられるでしょうか。
詳しくはご自身でご確認ください。↓
奈良バスなびWEB
八経ヶ岳のコース紹介
代表的なコース
- 「行者還トンネル西口~弥山~八経ヶ岳」ピストンコース(7時間)
- 「天川川合~八経ヶ岳~弥山」ピストンコース(8時間)
- 「太尾登山口~釈迦ヶ岳~八経ヶ岳」ピストンコース(12時間)etc…
コースは様々ありますのでご自身で地図と睨めっこしながらベストなコースをお探しください。
今回はもっともオーソドックスな「行者還トンネル西口」から「八経ヶ岳」へのピストンコースを解説します。
行者還トンネル西口から八経ヶ岳ピストンコース
行者還トンネル西口駐車場を出発
大阪からだと南阪奈道、京奈和自動車道を経由して国道309号をひたすら進んでいくと
行者還トンネルがあります。その手前が駐車場になっています。
大きめの駐車場がある上に少しも戻ったところにも複数の駐車場がありますので
車を停めれないなんてことはなさそうです。
駐車料金は1日¥1,000
トイレは管理小屋に併設していますが、1回¥100となります。
駐車場の奥(トンネルの横)に靴洗い場があるので、下山したらコチラで泥を落とすと良いでしょう。
登山口を出発
管理小屋の横が登山口となっています。
登山届がありますので記入して登山開始です。
橋を渡って登り始めます。
今回のコースは「弥山」を経由して八経ヶ岳へ向かうコースなので
弥山方面への看板を頼りに進んでいきます。
登り始めから「奥駆道出合」までの1時間ほどは登りが続きます。
個人的にはココが一番体力を使ったので、こまめに休憩をとりながら進むと良いかと思います。
今回歩くコースは決してややこしいコースではないのですが、この辺りは天候の悪い日が多いのでピンクの目印を見失わないように歩きましょう。
登っていて途中で気づいたのですが、出合までの間で何合目まで来ているのかを示す看板が出ていました。これを参考に休憩を入れるのも良いかもしれませんね。
1時間登り続けて「奥駆道出合」までやって来ました。
奥駆道出合から弥山
奥駆道、正式には大峯奥駆道と言います。
吉野から熊野までを結ぶ大峯奥駆道は世界遺産に登録されていて、歴史ある修行の道なのです。
ここからは奥駆道を歩き弥山・八経ヶ岳を目指します。
1時間の登りを終えたら弁天の森、弥山方面へと進みます。
ちなみに逆へ進めば行者還岳、山上ヶ岳へ行くことができます。
奥駆道出合から弥山までは2時間の道のり。
まだまだこれからです。
木々の切れ目から遠くの山々が見渡せます。
奥駆道には「靡(なびき)」と呼ばれる修行の場があるらしくこの場所もそのうちの一つらしい。
Wikipedia情報なので確証を持った情報ではないのでご理解を。
大きなウシガエルと遭遇、私のこぶしよりも大きかったです。私はシティボーイ(笑)なので、このサイズのカエルと出会った経験はほとんどなく少し驚きましたが、よく見ると可愛らしいフォルムでした。
なだらかな道をのんびり歩きます。
登山した日が7月初旬。セミの抜け殻を見ると季節を感じますね。
この開けた場所は「弁天の森」と呼ばれています。
先ほどの石休ノ宿跡と同様、この「聖宝ノ宿跡」も靡の一つとして数えられます。
奥駆道出合から聖宝ノ宿跡までは比較的なだらかな道が続きましたが、弥山までの残り数百メートルは登りが続きます。
コチラにも残りの距離をこまめに表示してくれているので親切ですね。
弥山が見えてきました。
弥山から八経ヶ岳
弥山に到着。
お手洗いありですが、1回¥100の使用料がかかります。
小屋を運営していく資金源ですのでお支払いしましょう。
この日は平日ということもあって非常に静かで
人の出入りは確認できませんでしたが、明かりがついていたので営業されていることでしょう。
避難小屋もありました。いざという時は使わせていただけるのかな?
弥山1895m。
立派な看板ですね、記念写真に是非。
ちなみに山頂はもう少し進んだ「弥山神社」にあるようです。
弥山小屋のすぐ近くに弥山神社があります。
休憩するのならテーブルがある弥山小屋の周辺が良いでしょう。
人里離れた山の上に立っているとは思えないくらい立派な建物です。かなり大きいですよ。
駐車場を出発したのが朝7時、弥山に着いたのが10時過ぎでした。
さすがに食事をとるには早かったので、小休止だけとって八経ヶ岳を目指すことにします。
弥山と八経ヶ岳の鞍部にオオヤマレンゲ自生地の石碑がありましたが、実物のオオヤマレンゲはいったいどこに?
害獣対策の策を越えます。
やっと天然記念物のオオヤマレンゲを発見しました!
実物を見たのは初めてでしたが、思っていたよりも大きい。綺麗ですね♪
まだ蕾のオオヤマレンゲもあったのであと一週間くらい(7月中旬ごろまで)は見れるのかな?
保全エリアを抜け八経ヶ岳山頂へ。
山頂へ到着しました。
が、、、
ご覧の通りガスっていて周りの景色を全く見ることができません。
残念です(^^;)
ちなみに昨年も八経ヶ岳へ来まして、その際に撮影した山頂からの写真です。
晴れた日はとても眺めがよく最高に気持ちが良かったです。
山頂で昼食をと考えましたが、狭いですし
とてもハエが多く弥山に戻って昼食をとります。
雲が切れると弥山方面を眺めることができます。
これが今回山頂から唯一まともに見れた景色でした(笑)
昨年撮影した明星ヶ岳方面です。私は行きませんでしたが
20分ほどで行けるようなので時間のある方は行ってみるといかがでしょうか。
以前から挑戦しようと思っていたカップヌードルチャーハン。
見た目はイマイチでしたがおいしかったですよ(^^)
あとは登ってきた道をそのまま戻ります。
やっぱり思った通り、下り始めると晴れますよね。
登山あるあるです。
今回は近畿最高峰の八経ヶ岳へオオヤマレンゲを求めて登ってきました。
あいにくの天気でしたが、一番の目的であったオオヤマレンゲが見れたので満足いく登山となりました。
歩いた時間はおよそ
・登り3時間半
・下り2時間半
・休憩1時間
計7時間といったところでしょうか。
登りはそこそこありましたが、平坦な道もあったので
めちゃくちゃしんどい道ではなかったかなと思います。
近畿最高峰だから健脚じゃなきゃ行けないと思われるかもしれませんが
そこまで気負わずにチャレンジできる山だと思います。
八経ヶ岳近くのおすすめスポット
八経ヶ岳周辺の吉野地域は見どころが多く観光スポットも多いのでその中からいくつかご紹介します。
みたらい渓谷
住所 | 〒638-0303 奈良県吉野郡天川村北角 |
ハイキング感覚で行くことができてエメラルドグリーンに輝く清流を見ることができます。
ぜひマイナスイオンで癒されに行ってみてください。
五代松鍾乳洞
住所 | 〒638-0431 奈良県吉野郡天川村洞川 すずかけの道 |
入洞料 | 大人450円 小人200円 |
五代松鍾乳洞は昭和4年に発見された鍾乳洞で、奥行きが80m以上もあるそうです。
また、モノレールに乗って鍾乳洞へ行けるらしく、ちょっとしたアトラクション感覚で楽しめそうです。
道の駅 吉野路黒滝
住所 | 〒638-0233 奈良県吉野郡黒滝村長瀬22 |
吉野路黒滝には物産販売所からコンビニまで併設されています。
軽食も取れるので登山で疲れた身体を癒しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
▼YouTubeに動画アップしています▼
▼私が使っているギア・アイテム▼
コメント