ハイパーライトマウンテンギアのJUNCTION2400をレビュー

ULハイクのメーカーとして知られるHyperliteMountainGear(ハイパーライトマウンテンギア)のJUNCTIONというバックパックを使いはじめて、約3年経ちましたので外観チェックをしつつ使い心地や性能をレビューしていきます。

目次

ハイパーライトマウンテンギアとは?

Hyperlite Mountain Gearは、2010年にMike St. Pierreと弟のDan St. Pierreによって設立されました。

Mikeは、アウトドアアクティビティの経験を通じて、従来の重いバックパックやキャンプギアに不満を感じていました。

そこで彼は、登山好きの人が必要とする軽量で耐久性のあるギアを提供することを目指してHyperlite Mountain Gearを立ち上げました。

JUNCTION 2400の紹介

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私が使っているのはハイパーライトマウンテンギアの「JUNCTION2400」というバックパックです。

色は”ブラック”を使用しています。

”ホワイト”色も展開されていますが、購入前に情報収集した結果、ホワイトは汚れが目立つし、ブラックの方が強度が高そうだったのでブラックを選びました。

スペック

  • 容量…メイン収納40L、外部ポケット9.8L
  • 重さ…ホワイト853g/ブラック902g
  • 耐荷重…約18kg
  • 素材…ホワイトDCH50(本体)&DCH150(底)/ブラックDCH150(本体&底)

素材について触れておきます。

ハイパーライトマウンテンギアの製品にはダイニーマ(Dyneema)という素材が使われています。

一体何かというと”超強力超高分子量ポリエチレン繊維”だそうです。

私は素材についての知識が浅いので詳しい事まではわかりませんが、ダイニーマというのは同質量のスチールよりも15倍強くて、それでいて水にも浮かぶほど軽い、とても優れた素材だそう。

防水性や耐摩耗性にも優れているのでバックパックに必要な性能はしっかりと抑えていると言えるでしょう。

WINDRIDER・SOUTHWESTとの違い

ハイパーライトマウンテンギアを代表するザックでJUNCTIONのほかに「WINDRIDER」SOUTHWEST」というシリーズがあります。

いずれもベースの作りは同じですが、外側のポケットの仕様が異なります。

・WINDRIDERはフロント・サイドともにメッシュポケット
・SOUTHWESTはダイニーマを使用したポケットが3点
・JUNCTIONは良いとこどりのフロントメッシュ、サイドはダイニーマで作られています。

トレイルが狭く周囲との接触が避けれえないような場面だとSOUTHWESTは強度が高いので安心ができます。

一方で広い道をハイキングするのであればWINDRIDERは通気性があって快適に使用できるでしょう。

時と場合によって環境が変わるのであれば、私と同様にJUNCTIONがオススメです。

JUNCTION 2400の良いところ・気になるところ

良いところ
気になるところ
  • 軽くて持ち運びやすい
  • 防水〇
  • 見た目が格好いい
  • 汚れが目立つ(ホワイト)
  • 収納ポケットが少ない
  • 中の水分が抜けづらい

良いところ

ホワイトで重量が853g、ブラックで902gと40Lサイズのバックパックにしては非常に軽量です。

ちなみにカリマーの「リッジ40」は1,530g、ミレーの「サースフェー40+5」は1,570gあり、それらと比べる2/3ほどの重量しかありません。

作られたコンセプトが違うので重さだけで良し悪しを決められるものではありませんが、それでも1kgを切る軽量さは魅力的です。

防水性もほぼ完ぺきと言えるレベルなのでザックカバーを持参する必要がありません。

荷物が一つ減るという点も利点だと言えます。

見た目も非常にシンプルで洗練されています。

シンプルイズベストが信条の私にはピッタリなバックパックです。

気になるところ

ホワイトだと汚れが目立ちます。

出典:Hyperlite Mountain Gear Facebook

回数を重ねて使っていくと、どうしても黄ばんだりして汚れが目につきます。

そして公式にも記載がありますが、完全に汚れが落ちることは無いそうです。

シンプルな構造ですから仕方がありませんが、メイン収納の中にメッシュポケットがあるだけで、それ以外の仕切りはありません。

必要に応じて自分でスタッフサックなどを用意する必要があります。

”良いところ”で防水性が高いと触れましたが、裏を返せば一度内部に水が浸入すると乾きづらいという見方もできます。

実際に聞いた話だと、中で水をこぼしてしまいなかなか乾かなかったので底に小さな穴をあけ対応した人もいるそうです。

JUNCTION 2400使用レビュー

JUNCTION2400はS、M、L、Tの4サイズ展開です。

私は身長約180cmでLサイズを購入しました。
背負った感じはしっくり来ていますのでサイズ選びは間違っていなさそうです。

ただ、私はガリガリなのでウエストハーネスはマックスで絞めても少し緩いです。

身体に沿うような形のフレームが内蔵してあるのでストレスなく背負い続けることができます。

ざっくり寸法を測りました。
高さがおよそ74cm。

横幅46cmほどです。

2年近く使って最近知ったのですが、チェストハーネスがホイッスルになっていました。

緊急時に役立つかもしれませんね。

ウエストポケットは両側に付いており、iPhone13ProMaxがすっぽり収まります。

iPhoneの一番大きなモデルが収納可能なので、ほとんどのスマホは収納できるでしょう。

コンパクトデジカメを入れるのも良いかもしれません。

サイドポケットは500mlのペットボトルは隠れるくらいスッポリ収まります。

私は基本的に片方に飲料、もう片方に三脚やテントを入れるのに使っています。

フロントのメッシュポケットはけっこう伸縮性があるので暑くなったら上着を入れる、みたいな使い方をしています。

内部はシンプルにメッシュポケットのみ。

上部のロールトップからのみアクセス可なので、荷物を入れる順番はとても重要です。

スタッフサックやバッグインバッグで仕切りを作りましょう。

また、メッシュポケットの横にベルクロが付いているので、そこからハイドレーション用のチューブを出すことができます。

2本のフレームが入っています。

これにより快適な背負い心地を実現していますし荷物が自立するのにバランスをとる役割を担っています。

荷室を開け閉めするときはマジックテープをくっつけたり外したりするわけですが、公共交通機関でこれをやるとけっこう大きな音がするので気が引けます。

内部に入りきらない荷物は上部に載せて縛ることも可能です。

私がJUNCTION2400を使うシチュエーションは
・荷物の多い日帰り
・1泊2日のテント泊
です。

40Lサイズでテント泊は可能?と疑問に思う方もいるでしょうが全然事足りています。

さすがに冬季は厳しいですが、薄手の寝袋で対応できるような環境であればJUNCTION2400でテント泊まで可能です。

▶▶▶3年間使い続けた感想

1kgを切る軽量さ、ダイニーマ素材による堅牢さ、防水性、シンプルで飽きの来ないデザイン性、どれをとっても文句なし。

テント泊もしました。バックパックが擦れるような狭い道も歩きました。

大雨にも遭いました。

それでも大きなダメージなく、いまだにキレイな状態で保てていますので品質の高いものだと感じます。

背負い心地も違和感なし。
非常に調子の良いバックパックだと感じます。

ただし、私と同様にガリガリ体系だと、少しウエストハーネスが緩く感じる可能性はあるのでその点は注意が必要です。

JUNCTION2400の入手方法

ハイパーライトマウンテンギアは日本に公式サイトを作っておらず容易に製品を購入することができません。

Amazonや楽天市場での取り扱いもなく入手困難なブランドです。

一部取り扱いをしているネット通販がありますが在庫も少なく、いずれにしても日本で購入するのは難しいのが現状です。

3つの購入方法

  • 日本の取扱店で購入する
  • メルカリやラクマなどのフリマアプリで購入する
  • アメリカの公式サイトで購入し日本へ送る

先ほども書いた通り、日本の取扱店で購入するとなると在庫が限られていますし、仮にあったとしても価格が高く手が出しづらい状況にあります。

フリマアプリでも価格は高く、加えて型が古い、使用感があるなどのマイナスの要素が大きいです。

私のおすすめは公式サイトでの購入です。

Hyperlite Mountain Gearのアメリカ公式サイトでは日本への発送をおこなっていますので、そちらで購入するのが良いかと思います。

ただし、個人輸入だと16,666円以上の買い物をすると関税がかかりますので注意が必要です。


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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
YouTubeにて発信しています。

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