長期使用レビュー【SOTO】ウインドマスターは場所・気温を選ばない万能モデル

2020年の購入から約3年間、登山のお供にSOTOのシングルバーナー「マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター」を使用してきました。

表銀座縦走、北岳登山、涸沢カールなどなど、様々な山行で活躍してくれました。

そのなかで感じたウインドマスターの利点や特徴をこの記事でまとめました。

購入をお考えの方のお役に立てれば幸いですのでぜひご覧ください。

目次

SOTOってどんなブランド?

出典:「SOTO」facebookページ

「SOTO(ソト)」を展開する「新富士バーナー株式会社」は、1978年に創業し、バーナーを中心とした製品を製造、販売している企業。

同社のアウトドア関連製品は「SOTO(ソト)」というブランド名で販売されています。

SOTOブランドは1990年にポケトーチを販売開始したことで誕生し、以来アウトドア好きに重宝される製品を提供し続けています。

SOTOのコンセプトは、未開と未知を求め、自然を敬愛し、新しい世界の扉を開こうとする全ての人たちと共に、日常の外へ、常識の外へ、新しい場所へ、ここではないどこかへ進むことを推奨しています​。

SOTOの主な製品ラインナップは以下の通りです。

・ストーブ
・トーチ
・ガス
・焚火台
・クッキングツールetc…

マイクロレギュレーターストーブとウインドマスターは同じ?

さて、今回紹介する製品は“マイクロレギュレーターストーブウインドマスター”ですが、これとは別に“マイクロレギュレーターストーブ”という製品も存在するので、それについても触れておきましょう。

  • マイクロレギュレーターストーブ
  • マイクロレギュレーターストーブウインドマスター

この2つは名前が似ているだけあって基本性能は同じ。

ですが別製品です。

マイクロレギュレーターストーブに高度な耐風性をプラスしたモデルがウインドマスターです。

つまりウインドマスターが、より性能の高い製品となります。

ウインドマスター【SOD-310】の特徴

ここからはウインドマスターの特徴について触れていきます。

スクロールできます
ウインドマスター【SOD-310】
3本ゴトク使用時4本ゴトク使用時
重量67g87g
外径100mm144mm
ゴトク着脱式
発熱量3.3kW(2,800kcal/h)
持続時間約1.5時間(パワーガス250使用時)

ウインドマスターのゴトクは着脱式で、3本タイプのゴトクが付属しているのですが、オプションで4本タイプのゴトクも購入可能です。

3本から4本にグレードアップすることでお鍋を載せたときの安定感が増すので、オプションで購入することをオススメします。

スペックは上記した通りですが、非常に軽く性能が高いことがウインドマスターの特徴です。

特筆すべき点を詳しく解説します。

寒さに強い

ウインドマスターの優れた点、まずは“寒さにとても強い”ことです。

名前にもなっている”マイクロレギュレーター”について解説します。

基本的に、レギュレーター(調節装置)はガスの流れを調整し、バーナーの火力を一定に保つ役割を果たします。

しかし、一般的なガスストーブでは、燃料カートリッジのガス圧が低下する(例えば、ガスが少なくなってきたり、外部温度が低下したりすると)と、火力が低下します。

これはアウトドアの状況では不都合で、特に寒冷な環境や高地での使用においては大きな問題となります。

“SOTO”のマイクロレギュレーターシステムは、これらの問題に対処するための技術です。

このシステムを使用すると、ガスカートリッジ内の圧力が変動しても、燃料の供給量が一定に保たれます。

これにより、外部の温度や燃料量に関係なく、バーナーの火力が一定に保たれ、料理の調理時間や燃料の使用量を一貫して予測できるようになります。

要するに、“SOTO”のマイクロレギュレーターシステムは、アウトドア環境での使用に適した、高性能で信頼性の高いガスストーブの性能を確保するための技術です。

強風にも耐えうる強さ

通常のマイクロレギュレーターストーブとの違う部分である、耐風性の高さ

  1. 横風の侵入を防ぐ鉢状のバーナーヘッド。
  2. ヘッドを囲むように小さな風防が立ち上げるフチ部分。
  3. バーナー中心部から取り込んだ空気をガスに配合させ、さらにバーナーヘッドのくぼんだスペースへ空気を取り込むことでガスを完全燃焼させる。

これらを理由に風に強い燃焼構造となっています。

火力調整がしやすい

マイクロレギュレーター式のバルブは従来のシステムに比べ、火力調整の幅が大きくアップ。

とろ火から強火まで細かな調整が可能となっています。

ウインドマスター【SOD-310】の外観

ウインドマスターの外観を見ていきましょう。

まずは本体。

高さは約9cmで、この中に燃焼システムが搭載されていると思うと技術力の高さを感じます。

真ん中の丸い穴から空気を取り込みます。

上部のブツブツ。ここから火が出ます。

かなり使い込んでいるので使用感があります。

公式から重量も発表されていますが、一応計ります。

61gとなっていますが、公式では60g。

誤差ですね。

こちらは3本タイプのゴトク。軽量で簡易的な作りです。

公式と同じ7g。

オプションで購入した4本タイプのゴトク。

作りがしっかりしていて3本タイプとはまったく別物です。

26gと出ました。公式より1g軽い。

これも誤差なので問題なしです。

OD缶を装着させた完成系です。

ギア好きには溜まらない、そして男心をくすぐるフォルム、渋いです。

オプションのケースに本体とゴトクを入れて重さと大きさを計ってみました。

重さ158gで大きさは約11cm×6cm。コンパクトですね。

こちらのケースは型崩れせず生地も厚いのでしっかりとウインドマスターを守ってくれます。

袋タイプじゃなくてケースタイプで保管した方が壊れるリスクは少ないのでオススメですよ。

ウインドマスター【SOD-310】の使い方

続いてウインドマスターの使い方を解説します。

私は4本タイプのゴトクを使用しているのでそちらを使用します。

使用する前にまずは以下を確認。

  • テーブルなどを利用して平らな場所で行う
  • 本体のつまみがちゃんと閉まっているか(ガスが漏れ出ないか)を確認

まずはゴトクをつまんで真ん中の空間を広げます。

そのまま本体にセット。

セットしたら4本がバーナーヘッドに対して均等に配置されているかを確認しましょう。

装着の仕方が下手なのか途中でつっかかることがたまにあります。でもなんとか入ります。

同じものを持っている友人はスッとはめれていたので多少個体差あるのかも?

ボンベにセットします。

右回しで自然に止まるよりややきつめに締めます。

セットはこれだけ、シンプルです。

点火してみましょう。

本体のつまみを立てます。

左に1~1.5回転するとスーッと音を立ててガスが出始めます。

点火スイッチがカチッと音がするまで押し込みます。

火が付かなければ、再度スイッチを押すか、少しつまみを左に回してガスの出具合を調整します。

写真ではわかりづらかったので動画で点火した様子を映しました。

火力の調整はつまみの回し具合で行います。

右に回せば火力が絞れ、左に回せば火力が大きくなります。

ウインドマスターとアミカスの比較

出典:Amazon

SOTOのシングルバーナーで人気のある”アミカス”というモデルとウインドマスターを比較してみました。

スクロールできます
ウインドマスター【SOD-310】アミカス【SOD-320】
重量67g81g
外径100mm106mm
ゴトク着脱式一体型
火力3.3kW(2,800kcal/h)3.0kW(2,600kcal/h)
持続時間約1.5時間(パワーガス250使用時)約1.5時間(パワーガス250使用時)
マイクロレギュレーター搭載非搭載

アミカスは3本ゴトクなので、ウインドマスターも3本ゴトクの情報を載せています。

ウインドマスターの方が軽く、火力が強い、そしてマイクロレギュレーター搭載で寒さにも強いです。

寒冷地での使用を考えている方はウインドマスターがベストな選択だと言えます。

一方で価格はアミカスの方が抑えめなので、コスパ重視、かつ春から秋にかけてしか登山しない方であればアミカスで必要十分でしょう。

ウインドマスター【SOD-310】のユーザーレビュー

ウインドマスターを実際に使用しているユーザーのみなさんのレビューをピックアップしました。

▼良いレビュー▼

欲しかったシングルバーナーウインドマスター。使ってみたら、手触り良く、しっかりとしていて軽くて最高だと思いました。湯沸かし時間が素晴らしく早いです。

販売サイトレビュー

いくつかバーナーを持っていますが ウインドマスターは厳冬期には最強です。
-7度でもパワーガスと合わせて使えば500ccの水を沸かすのに2分ほど
多少の風でも火の勢いは負けないです。

販売サイトレビュー

特に軽さを求めるのでなければフォーフレックス(4本ゴトク)がおすすめです。
そこそこの大きさがあるのでコッヘルが安定して置けます。

販売サイトレビュー

風に強く、寒さに強く、そこそこ軽量でコンパクトで、五徳をオプションにすれば安定感が更に増す。

販売サイトレビュー

▼イマイチなレビュー▼

山歩きには軽くて便利です。風にはもう少し強いのかと思いましたが期待ほどでは有りませんでした。
でもコンパクトで軽いので使い熟すつもりです。

販売サイトレビュー

普通に料理するぶんには非常に良いものですが お米を炊いたり微妙な火加減が必要な料理には向かないです。

販売サイトレビュー

基本的にはポジティブな意見が多く評価の高い製品ですが、一部で火加減の調整が難しい、風への耐性が思っていたよりも低い、などの意見が見られました。

一緒に使いたいアイテム

ここではウインドマスターと一緒に使いたいアイテムを紹介します。

まずは私が使っているアイテムから。

クッカーがないと始まりませんのでクッカーの紹介。

左から
・スノーピーク「トレック900」
・ユニフレーム「山フライパン17cm」
・トランギア「メスティン」

\トレック900はこちら/

\山フライパン17cmはこちら/

\メスティンはこちら/

これらが私が使用しているクッカーたちです。

麺類やお湯を沸かすときはトレック900。

炒め物は山フライパン。

お米を炊くときはメスティン。

このような使い分け。

先日、友人が使っていたSOTOの「アルミクッカーセット」が上の蓋部分も有効活用できそうでよさげなクッカーでした。

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コップもあると便利。

・SEATOSUMMIT「Xマグ」
・スノーピーク「チタンシングルマグ300」

上記の2つを使っています。

Xマグは折りたためて収納できるのでコンパクトになり重宝しています。

もう1サイズ小さなXカップでも容量は事足りそうです。

\X-マグはこちら/

\X-カップはこちら/

\チタンシングルマグはこちら/

あとは、バーナーの上にクッカーを置くとバランスが崩れそうで気になります。

特に水を多めに注いだ時など、、、

そんな時にキャンピングムーンのスタビライザーがあるとバーナーの安定性が増し安心できます。

これも保険で揃えておくと良いでしょう。

ウインドマスター【SOD-310】のQ&A

ウインドマスターの特徴は?

他のモデルよりも寒さに強く、風にも強い点です。-5℃の環境でも通常と変わらない火加減で使用できます。

ウインドマスターとアミカスの違いは?

ウインドマスターは軽くて寒さに強く、さらに風にも強いです。アミカスはゴトクが一体型でコスパに優れます。

本記事のまとめ

本記事ではSOTOのシングルバーナー「マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター」について、特徴や利点、使用法を述べました。

大きな特徴は以下の通り。

  • 寒さに強く-5℃でも通常通り使える
  • 本体に工夫が凝らされており耐風性に優れる
  • 細かな火加減の調整ができる

とても完成度の高いシングルバーナーなので購入をお考えの方はぜひ使ってみて、性能の高さを味わってみてください。

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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
YouTubeにて発信しています。

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