2022年6月某日、兵庫県にある「JR福知山線廃線敷」をハイキングしてきました。
道はほぼ平坦でわかりやすく、ハイキングに馴染みのない方や
小さなお子さまでも十分に歩ける道のりとなっていますので
本記事を参考にチャレンジしていただければと思います。
JR福知山線廃線敷とは?
「JR福知山線廃線敷」とは1986年まで旧国鉄の福知山線として利用されていた線路跡を歩くハイキングスポットです。
線路が使われなくなった後、ながらく閉鎖されていましたが
”道中何があっても自己責任”を原則としたうえで2016年に一般開放されました。
コース内にはトンネルが6つあり、その中を歩くことができます。
ただし、最長400mのトンネル内は真っ暗で
明かりがないと何も見えません。
春には桜、秋には紅葉を楽しむことができる点も
この廃線ウォークの大きな魅力の一つです。
アクセス
「JR福知山線廃線敷」は生瀬駅から2駅先の武田尾駅までを歩くルートです。
行きも帰りも駅に着きますので、車ではなく電車でのアクセスをおすすめします。
▼大阪からのアクセス▼
JR大阪駅ーJR生瀬駅 片道510円
JR宝塚線に乗って40分ほどで大阪駅から生瀬駅まで行くことができます。
トイレの有無
生瀬駅と武田尾駅以外でのトイレは3箇所。
スタート地点の手前数十メートルのところにある仮設トイレ。
武田尾駅の手前700m付近、畑熊商店の前。
武田尾駅の手前350m付近、武田尾駅前駐車場に併設しています。
ルート解説
生瀬駅を出発地点としていますが、逆側の武田尾駅から歩く方も多いです。
ですので今回は生瀬駅から、次回は武田尾駅から、という感じで
歩くと二度楽しめるかと思います。
▼行程表▼
ゆっくり写真を撮りながら歩きましたし
親水広場では昼食をとりました。
一般的な歩行スピードよりは遅めのペースかと思いますが
全行程2時間30分ほどで歩き切ることができました。
生瀬駅からスタート地点
JR生瀬駅から出発です。
駅前にCOOPがありますので、こちらで水分・食料を買っておきましょう。
営業時間は9:00から21:00(2022年6月時点)
生瀬通りを線路沿いに西へ進みます。
高架を越えると国道176号線に合流するので左に進む。
交通量は多いですが、歩道があるので安心です。
駅から1.3kmほど進んで右折して、廃線方面へ向かいます。
左下の軽トラックが停まっている道を進んでいきます。
あとはひたすら道なりですので道迷いすることはないでしょう。
スタート地点から第2武庫川橋梁
ここからハイキングルートの始まりです。
道の横に流れているのは武庫川。
大阪から1時間ほどの距離とは思えない広々とした景色ですね。
道端に咲く”ゲンペイコギク”
大きな岩がゴロゴロと。
いよいよ1つ目のトンネル。
中は真っ暗で足元も見えなくなるので懐中電灯は必須です。
あまりに暗いので人によっては
トンネル内に1人だと怖さを感じるかもしれません。
あと、上から水がポタポタ落ちてきて
万年水たまりのような箇所がいくつかあるので
スニーカーやトレッキングシューズを履いてきた方が良さそうです。
トンネルを抜けると存在感のある武庫川渓谷が。
続いて2つ目のトンネル。
こちらが最長のトンネルで長さ413m。
真ん中あたりは光の挿さない完全な暗闇です。
短い高架があります。
この辺りでおよそ半分くらい進んできたでしょうか。
ベンチがあるので少し休憩を。
3つ目のトンネル。
ここを越えると映えスポットの橋があります。
トンネルの手前に木の電柱。
列車が走っている頃に使われていたのかな?
横溝尾トンネルを抜け、橋が見えてきました。
第2武庫川橋梁から武田尾駅
第2武庫川橋梁へやって来ました。
秋にはこの場所から紅葉が見えるようですね。
橋のサビ感も味がありますが、もう少し発色の良い赤だとより映えそうですね。
4つ目のトンネルを抜けると今回の休憩スポットまでもう少し。
いままで右手に合った武庫川が今度は左手になりました。
写真奥の砂地になっているところ付近で休憩します。
親水広場。
さきほどの砂地の上が親水広場となります。
ここにはベンチがあるのでお昼ご飯を食べるのにちょうど良いかと思います。
町からもそんなに離れていないためか水質はあまり良さそうではないですが
静かな場所なのでゆっくり過ごせます。
休憩が終わったら武田尾駅方面へと進みます。
マップを撮影しました。
この辺りは「桜の園」と呼ばれる場所で、春には桜
秋には紅葉を楽しむことができます。
時期を合わせてくるとより一層楽しめそうですね。
短めのトンネルを越えます。
ハイキングコースが終わり舗装された道路に合流します。
畑熊商店さんではイノシシ肉を使ったお鍋”ぼたん鍋”が頂けたり
暑い中歩いた身体を癒してくれるアイスクリームも販売しています。
武田尾駅へ向かう道中、武田尾温泉への看板が。
橋を渡りしばらく進むと温泉まで行けます。
汗を流してから帰るのもアリですね。
ただし夏場は駅まで歩く間に再度汗だくになるので注意が必要です。
橋から見た武庫川と山並み。
かなり遠くの田舎まで来たような感覚になりますが
意外と近いんですよねー。
武田尾駅前駐車場を通り過ぎるともうすぐ武田尾駅です。
駅前に到着。右手のスロープを登ればゴールです。
ゆっくり歩いて2時間30分ほどで武田尾駅までやって来れました。
武田尾駅の作りは珍しく、トンネルの中にホームがあるという
独特な作りになっています。
個性的な駅なので電車好きの方にも是非行ってもらいたいです。
近くのおすすめスポット
武田尾温泉 元湯
武田尾駅から歩いて7分の場所にある「武田尾温泉 元湯」
創業1887年の歴史ある温泉です。
日帰り温泉
大人1,000円
小学生500円
小学生未満無料
武田尾温泉 紅葉館 別館「あざれ」
源泉かけ流しを楽しめる”紅葉館 別館「あざれ」”
春には山つつじが辺り一面に咲き誇ります。
隠れ家的な温泉、宿をお探しの方はぜひ。
日帰り温泉
一人1,800円
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