登山の定番アイテム「サーモス」の山専用ボトルを3年ほど使用してきました。
保温性の高さ、使いやすさ、どれをとっても満足度の高い水筒で普段の登山でも重宝しております。
今回の記事では、そんな山専用ボトルについて改めて、特徴やスペックを見つつ、他社の類似製品との比較もしていきます。
また、3年使ったレビューもあわせて行いますので参考までにご覧いただければと思います。
\500mLはこちら/
\750mLはこちら/
\900mLはこちら/
山専用ボトルとは?
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「山専用ボトル」とは、水筒やお弁当箱、キッチンツールなどを手掛けるサーモス株式会社から販売されている、登山に特化した水筒です。
登山の過酷な環境下での利用を想定し、グローブを付けたままでも扱えるようにとのコンセプトのもと2007年に初代の「山専用ボトル」が販売されました。
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以降、登山者の声を取り入れつつアップデートを繰り返す、サーモスのロングセラーモデルです。
山専用ボトルの特徴
山専用ボトルは500mL、750mL、900mLの3サイズ展開があります。
そのなかでも、さらにカラーバリエーションが3種類提供されています。
以下に山専用ボトルの主なスペックを記載しました。
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基本的には容量が多くなればサイズも大きくなるという当たり前のデータですが、保温力・保冷力についても容量が増えるほど、効力が増すようです。
次に、山専用ボトルの大きな特徴を3つ触れていきます。
保温力の高さ
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山専用ボトルのもっとも特筆すべきポイントである”保温力の高さ”。
私が持っている750mLサイズを例に取り上げると、95℃のお湯を注いでから6時間後の温度は77℃以上。
朝入れたお湯を登山へ持っていき、ランチの際にこのお湯を使ってカップ麺とコーヒーが飲めるレベルの保温力です。
カップ麺はさすがにアツアツとはいきませんが、十分に食べられる温度です。
後ほど温度の効力実験をした結果について触れますので、そちらもご覧ください。
カタログスペック以上の数値が出ています。
ダブルスクリューせん:まわしやすく注ぎやすい
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通常の水筒であれば栓が1つの場合が多いですが、山専用ボトルの栓は2つあります。
科学のことは深く理解していませんが、栓が1つの水筒にお湯を入れてしばらく置いていると、開けるときに内部の圧が高まり、めちゃくちゃ固い!という経験をした記憶があります。
しかし、写真右側の栓を開ける際、力をほとんど必要としません。
寒い時期の登山では、手に力が入りづらい状況もありますので、栓が開けやすいのはとてもありがたいです。
また、細かくばらけるのでお手入れもしやすい構造となっています。
グローブをしていても手に取りやすい
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登山活動中、特に冬季登山ではグローブを付けたまま行動することがあります。
そんな時にも掴みやすく、そしてコップをまわしやすくするために、山専用ボトルはグリップ部分がゴムになっています。
これにより、滑らずに力が伝わりやすくなっているため扱いやすいです。
また、底面もゴム製のカバーが付いているので傷つきにくく、斜面でも滑りにくい、そして衝撃に強い作りになっています。
山専用ボトルの外観
次に山専用ボトルの外観を見ていきます。
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私が持っている山専用ボトルは750mLのサンドベージュ色。
ハードに使い込んでいるので色剥げやちょっとした傷は多いですが、作りが良いのか凹みや深い傷はありません。
色味が攻め過ぎず、落ち着き過ぎない感じでちょうどいい。
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コップと2つの栓を外した状態。
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カタログスペック通りなのか、念のため重量を計ってみました。
結果は362g。カタログスペックだと360gなので誤差の範囲で収まりました。
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お湯を注ぐ際は上部の栓をまわします。
軽くてまわしやすいです。
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ボディリングと呼ばれるゴムと底のカバーも外れます。
少しでも軽く持ち歩きたいという人は、付けないという選択肢もアリ。
20gの軽量化になります。
実際に温度を計ってみた
カタログスペックでの保温力は、先ほどからも述べている通りです。
ですが、実際はどうなんだ??ということで実際に温度計を使って温度を計測してみました。
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計測開始は11時33分。
電気ケトルで沸かしたお湯を入れて計測スタートです。
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入れたての温度は102℃。
カタログのスタート時の温度は95℃ですから、高めの設定ではありますが良しとしましょう。
栓をしてここから6時間待ちます。
~~~6時間後~~~
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17時44分になり6時間以上が経過しましたので温度チェック。
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約90℃という結果に。
開始が102℃ですから、その差は12℃。
上々の結果ではないでしょうか。
以前から思っていましたが、この山専用ボトル、カタログ以上のスペックがあるのではないでしょうか。
もちろん、外気温や使用シーンで多少の誤差はあるかとは思いますが、非常に満足のいく結果となりました。
山専用ボトルの良いところ・イマイチなところ
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\山専用ボトルの良いところ/
山専用ボトルの良いところは、先ほどからも述べてきた通り、保温力の高さや、持ちやすさなどが挙げられます。
もちろんそれらも良い点ですが、個人的にはボトルのカラーリングです。
色味がマットな質感で、おしゃれなアースカラーであるサンドベージュがラインナップしていることがお気に入りのポイントです。
性能が似たモンベルのアルパインサーモボトルの購入も考えましたが、あちらは光沢のある色合いで、あまりおしゃれに感じないため、私はサーモスの山専用ボトルを選びました。
\山専用ボトルのイマイチなところ/
逆に山専用ボトルのイマイチな点を強いて挙げるとすると、カタログスペックだと他社の山用ボトルに保温力で劣っていることでしょうか。
詳しくは次の項目で触れますが、保温力ではアルパインサーモボトルや、ニトリのN-HEATEXに負けています。
あくまでカタログ上のことなので、はっきりとしたことは言えませんが、後発で出てきた製品にはスペックで劣っている可能性があります。
アルパインサーモボトルやTEMPEAKとの比較
他社から発売されている山用のボトルについて触れてみましょう。
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さきほども述べた通り、カタログ上ではサーモスの山専用ボトルは他社の山用ボトルに保温力で劣っています。
ただ、ニトリのN-HEATEXは重量が100g重く、この点も考慮すると、どちらも一長一短というところ。
他の水筒も保温力は高いが、少し重量があるかな?という部分もありますし、さきほど実験した通り、山専用ボトルはカタログ以上の保温力もあります。
それぞれに特徴はあるものの、全体的に性能に大きな差はなさそうです。
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容量別の選び方
山専用ボトルには3サイズ展開がありますので、どのようにサイズを選べばよいのか解説します。
500mLを選ぶべき人
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山専用ボトルを山へ持っていって、お湯を使う主な使い道はおそらく、、、
・カップラーメン
・コーヒー
などかと思います。
500mLあれば日清のカップヌードル通常サイズ(300mL)とスティックコーヒー(160mL~180mL)が賄えますので、その程度の使用方法であれば500mLのボトルを選びましょう。
750mLを選ぶべき人
カップヌードル(大)とスティックコーヒーの組み合わせや、スープを作ったりするという人は750mLのボトルを選ぶと良いでしょう。
900mLを選ぶべき人
寒い時期に道中でもお湯を飲むという人や、パートナーとお湯を分け合う人は容量の少ないモデルだと足りなくなるので、確実に900mL選ぶ方が良いでしょう。
専用カバーは必要?
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山専用ボトルには各サイズごとに専用のソフトケースが販売されています。
傷を防止してキレイに長く使っていきたいという人は購入しても良いかもしれません。
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実際に長期間使用した感想
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山専用ボトルの購入から3年ほどは経ったでしょうか。
主には日帰りの低山ハイクの際に使用しています。
山にシングルバーナーを持っていって簡単な調理をする場合もあるのですが、荷物もかさばりますし、なにより山で調理するのが面倒に感じてしまいます。
ですが、山専ボトルがあれば、ボトルとカップ麺だけあればなんとかなるという安心感があります。
ただただ、のんびり山の景色を楽しみたいという時に山専用ボトルは活躍してくれます。
正直なところ、山専用ボトルを使用していて不満はありません。
逆に使い始めてからはかんたんに山で暖かいものを食べることができるので登山の満足度が上がりました。
今後も買い替えることもなく長い間使い続けていこうかと考えています。
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