登山の持ち物はこんな感じ【春秋編】登山歴10年越えはシンプルに

「登山になにを持っていけばいいの?」なんて質問をよく頂きます。

持っていける量に制限があるし、はじめの頃は迷うことも多いかと思います。

「安心・安全」を第一に考える人もいれば、山での快適性、はたまた美味しい食事を楽しみにする方もいます。

人それぞれあると思いますが、今回は自分が考える「日帰り登山の持ち物(春・秋)」を独断と偏見でお伝えします。

目次

登山の三種の神器

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まずは基本の装備からお伝えします。

ザック・レインウェア・登山靴は「登山の三種の神器」と呼ばれ、必須の装備です。

登山をするシーズンによっても使い分けが出てきますので、春・秋に焦点を当てて考えました。

ザック

私は春秋だと、だいたい30L前後のザックを使用します。

食品や水分、レインウェアなどの最低限の持ち物だけであれば20Lほどで済みますが、この時期は寒さ対策のために防寒着も持っていくため30Lくらいがちょうど良いです。

私が使っているのはデカトロンのケシュア30Lや調理具を持っていく場合はハイパーライトマウンテンギアのジャンクション40L。

ケシュアのレビュー記事

ジャンクションのレビュー記事

レインウェア

GORE-TEX Brand facebookページ

レインウェアは防水性能だけでなく、透湿性も考える必要があります。

それらを備えた素材で有名なのは「GORETEX(ゴアテックス)」素材。

ですが、GORETEXが使われた素材はとても高価なので、なかなか手が出ないという方もいることでしょう。

レインウェア上下セットの価格はモンベルで4万円ほどから、海外のアウトドアブランドでは6,7万円以上はするでしょうか。

「そんなにもお金をかけられない、、、」という方には庶民の味方「ワークマン」がおすすめです。

ワークマンのレインウェアは独自素材の「イナレム」が使われており、防水性、透湿性に優れます。

例えば、「イナレムストレッチレインスーツ」というレインウェアは上下セットで5,500円と激安価格。

私も実際に使用しており、問題なく快適に使えております。

ぜひ一度手に取ってみてください。

登山靴

夏場の登山ではほとんどトレイルランニングシューズを履いている私ですが、春秋はミッドカットの登山靴に履き替えます。

トレイルランニングシューズは生地が薄く、くるぶしまでしか足が保護できないため、冷えを防ぐには向いていません。

足の冷えは身体全体の熱を奪いますから、くるぶしの上まで保護してくれて、しっかりした生地のミッドカットの登山靴をおすすめします。

最近は登山靴にGORETEXを使ったものもあるので、そういった登山靴を選ぶのもあり。

また、登山靴においてアウトソールも重要です。

おすすめは「Vibram社」が販売しているヴィブラムソールです。

ヴィブラムソールは頑丈で滑りにくいアウトソールなので登山の強い味方になってくれます。

登山靴やレインウェアは登山において重要なアイテムですから、しっかり投資しても良いと思いますが、なるべく価格を抑えたいという方には、ワークマンのトレックシューズも選択肢のひとつとしてアリだと思います。

トレックシューズアジムのレビュー記事

ワークマンのまわし物ではないですが、ワークマンのアウトドア用品には低価格ながら品質の優れたものがありますので、お得に使えるモノは使ったら良いでしょう。

持ち物はこんな感じ

これはキャンプやほかの趣味にも通ずる部分があるかと思いますが、登山を好きになって、のめり込むとギアを集めたくなるものです。

ですが、長年やっていると余計なアイテムが削ぎ落とされ、持ち物はシンプルになっていきます。

今回は普段私が使っているものを紹介します。

かならず持っていくもの

保温ボトル

キレイな景色を見ながらご飯を食べることを登山の目的の一つにしている方もいるでしょう。

「山頂で美味しいご飯が食べたいなー」
「インスタ映えするご飯を作るぞ!」

私もこのような事を考えていた時期はありました。

ですが、いま現在は日帰り登山で調理することは少ないです。

なぜなら荷物は増えるし、準備と片付けが面倒だから。

そんな時に重宝するのが保温ボトルです。

私が使っているのがサーモスの「山専用ボトル」

山専用ボトルを代表とする保温ボトルは、朝沸かしたお湯を80℃で保温してくれる便利なボトルです。

これがあれば山でお湯を沸かすためにバーナーやクッカーを持っていかなくて済むのでオススメです。

ちなみに私が使用しているサイズは750ml。

750mlあればメインのカップラーメン、もしくはぶっこみ飯と食後のスティックコーヒーを飲むことができます。

ソフトフラスク

保温ボトルとは別に飲料水も持ち歩きます。

水筒だと飲み切った後もかさばるので、ソフトフラスクがおすすめ。

水を飲み切れば、コンパクトになるので便利です。

私はカタダインの「ビーフリー」という浄水器付きのソフトフラスクを使用しています。

これだと山できれいな飲み水が調達でき、コンパクトにもなるので一石二鳥。

食事

食事は基本的に素早くかんたんに用意できるという観点から、インスタント食品を利用します。

アルファ米やフリーズドライ食品も選択肢としてありますが、選ぶならフリーズドライ食品がおすすめ。

どちらも乾燥した食品ですが、製法に違いがあり、フリーズドライの方が早く食べられる状態になります(およそ3分ほど)。

対してアルファ米はお湯を入れてから15分ほどかかるので、時間に余裕があるときに利用することをおすすめします。

行動食

登山では長い時間を歩くことになります。

そのなかでエネルギー切れを起こさないために行動食も持ち歩きましょう。

おすすめは直接手で触れずに食べられるもの。

たとえば、井村屋のスポーツ羊羹。

商品中央部をギュッと押すだけで中身のようかんが出てくるので、速やかなエネルギー補給に最適です。

わたしは箱から出したチップスターを持っていくこともあります。

事前にジップロックのなかでチップスを砕いておき、スプーンで食べている海外のハイカーもいるようです。

あとは小分けにされたナッツ類もおすすめです。

ヘッドライト

登山では、計画通りに進まないことがよくあります。

たとえば、山道で道に迷って時間がかかってしまったり、急な天候の変化で暗くなるのが早くなったり。

こうした場合、ヘッドライトがあれば暗い中でも周りをしっかりと照らし、安全に歩くことができます。

特に秋から春の陽が短い季節はヘッドライト必須です。

~ヘッドライトを選ぶ際のポイント~

  • 明るさ(ルーメン)・・・200ルーメン程度
  • 照射距離・・・50〜100メートル程度
  • バッテリーの持ち・・・連続使用8時間以上
  • 防水・防塵性能・・・「IPX4」以上

これらのポイントを参考に選びましょう。

衛生用品

食事の際に手を拭く除菌シートやケガをした時に使う絆創膏など、最低限の衛生用品は必要。

100均を利用して揃えるも良し、Amazonや楽天でセット商品が売っているのでそちらを購入するのも良いと思います。

あると便利なもの

折りたたみマット

山で食事をとる際に使う「折りたたみマット」はあると便利です。

地面に直接座るとお尻から冷えてきますので、荷物に余裕があれば持っていっても良いでしょう。

カメラ

登山の思い出をきれいに残しておきたいならカメラを持っていきましょう。

スマートフォンでも問題ないが、より美しい写真を残すなら一眼レフやコンデジ、道中の動画を残すならアクションカメラがおすすめです。

カメラの選び方はコチラ

アクションカメラの選び方はコチラ

三脚・自撮り棒

ブレない写真を撮影したり、登山Vlogを撮影するなら、自撮り棒と三脚があると役に立ちます。

UlanziのMT-44なら自撮り棒にも三脚にもなりますし、スマホを挟み込むホルダーと、一眼カメラを取り付けるのに必要な1/4インチのネジが付いています。

しっかりした作りで安定感があるので登山で使うのに適しています。

モバイルバッテリー

スマホの充電が切れたら、いざという時の連絡ができなかったりするので、充電切れ対策としてモバイルバッテリーを持っていると安心です。

日本製のCIOや、中華製でも評価の高いAnker、UGREEN、いずれかのモバイルバッテリーがおすすめ。

容量は10,000mAhあれば十分だと思います。

モバイルバッテリーの選び方はコチラ

GPSアプリも忘れないで

コロナ禍以降、登山者の数も増え、人気の山では山頂に人があふれかえるような状況も少なくありません。

登山客の増加にともない、道迷いの件数も増加しています。

警察庁の発表によると、2023年の遭難者数は過去最多の3126人。

そのうちの8割が40代以降で、年齢が高くなるほど遭難件数が多くなっています。

体力低下を起因とする遭難もありますが、原因のトップは道迷いです。

地図を持たずに山に入ったか、もしくは判断を誤ったのかはわかりませんが、GPSアプリをスマホにインストールしていれば、道迷いの可能性はグッと下がるはず。

必ずYAMAPなどのGPSアプリを事前にインストールしましょう。

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この記事を書いた人

関西の山を中心に登山をしております。

今まで登った山は
富士山、奥穂高岳、槍ヶ岳、石鎚山、剣山
大台ヶ原山、伊吹山、八経ヶ岳、etc…

主に関西の山の情報や本などから得た知見を当サイトと
YouTubeにて発信しています。

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